成長期のかみ合わせを整える!
ネオキャップビムラー矯正装置とは?

1. ネオキャップビムラーとは?
ネオキャップビムラーは、**かみ合わせ改善の「ネオキャップ」**と、口腔機能の正常化を促す「ビムラー装置」を組み合わせた小児矯正方法です。
単に歯を並べるのではなく、成長期における顎の位置関係や噛み合わせのズレを修正し、正しい機能とバランスを身につけることを目的としています。
従来のビムラーは筋肉や舌の働きを利用して歯列を整える装置でしたが、ネオキャップを併用することで骨格的な噛み合わせ不正にも対応可能となり、より幅広い症例に適応できます。
2. ネオキャップとビムラーの役割
- ネオキャップ装置
上顎・下顎の奥歯にキャップ状のカバーを装着し、上下のかみ合わせの高さや位置をコントロールします。
特に「受け口」「深いかみ合わせ」「前歯のすれ違い」など、骨格的なズレを改善するのに有効です。 - ビムラー装置
取り外し可能なワイヤーとアクリルで作られた装置。舌や唇、頬などの筋肉を正しい働きに導き、自然な歯列へ誘導します。
この2つを順次または併用して使うことで、**骨格(かみ合わせ)+機能(口腔習慣)**の両面からアプローチできます。
3. ネオキャップビムラーのメリット
- かみ合わせを根本から改善
骨格的なズレを成長期に修正でき、将来の外科矯正のリスクを軽減します。 - 全身のバランス改善
正しい噛み合わせは姿勢や首・肩の筋肉にも良い影響を与えます。 - 取り外し可能で衛生的
食事や歯磨きの際に外せるため、虫歯のリスクが低い。 - 痛みが少ない
過度な力をかけず、自然な顎の誘導を行うため違和感が少ない。 - 発音・呼吸・嚥下の改善
口腔機能を整えることで、滑舌や鼻呼吸にも良い変化が期待できます。
4. デメリット・注意点
- 装着時間を守らないと効果が出にくい(1日10〜14時間)
- 成長期(小学校低学年〜中学初期)が中心
- 紛失・破損のリスクがあるため管理が必要
5. ネオキャップビムラーと他の小児矯正装置の比較
装置名 | 主な目的 | 適応年齢 | メリット | デメリット |
---|---|---|---|---|
ネオキャップビムラー | 噛み合わせ改善+機能改善 | 小1〜中1 | 骨格のズレと口腔習慣を同時に改善可能 | 装着時間管理が必須 |
床矯正(拡大床) | 顎幅の拡大 | 小1〜小6 | 装置がシンプルで安価 | 噛み合わせの改善は難しい |
マイオブレース | 舌・呼吸・習慣改善 | 5歳〜小6 | 柔らかく装着が簡単 | 骨格のズレには対応しにくい |
ワイヤー矯正 | 歯列の位置修正 | 永久歯列期 | 精密な歯の移動が可能 | 痛み・虫歯リスクが高い |
6. 実際の症例紹介
症例1:反対咬合(受け口)
- 年齢:7歳 男児
- 症状:下あごが前に出ており、噛み合わせが逆。発音不明瞭。
- 治療内容:ネオキャップで上下の顎位置を誘導 → ビムラーで歯列と機能を調整
- 結果:約1年で正しい噛み合わせに改善。発音も明瞭になり、口元のバランスが整った。
症例2:深いかみ合わせ
- 年齢:8歳 女児
- 症状:上の前歯が下の歯を深く覆い、顎関節に負担。
- 治療内容:ネオキャップでかみ合わせの高さを確保 → ビムラーで舌位と歯列を改善
- 結果:半年で咬合が浅くなり、顎関節の負担軽減。食事時の咀嚼もスムーズに。
7. 親御さんへのアドバイス
- 装着時間をしっかり守ることが成功のカギ
- 使用スケジュールをカレンダーやアプリで記録
- 装置は毎日やさしくブラッシング&洗浄
- 噛み合わせの変化は少しずつ現れるため、焦らず継続
8. 西宮北口駅前歯科 ママとこどものはいしゃさんでの治療
当院では、日本矯正歯科学会認定医が、お子さまの骨格や噛み合わせを精密に診断し、ネオキャップビムラーを用いたオーダーメイド治療を提供しています。
歯並びだけでなく、噛み合わせ・呼吸・姿勢などの総合的な改善を目指しています。
アクセス
〒662-0833
兵庫県西宮市北昭和町2−19
阪急西宮北口駅から徒歩4分
まとめ
ネオキャップビムラーは、成長期における噛み合わせの改善と口腔機能の正常化を同時に叶える小児矯正装置です。
受け口や深い噛み合わせなど、骨格的なズレを早期に修正することで、将来的な大掛かりな矯正や外科手術のリスクを大きく減らせます。
お子さんの噛み合わせや口元に気になる点がある場合は、早めの相談をおすすめします。