歯を削らない時代へ！初期むし歯を守る“再石灰化”とは
〜西宮北口駅前歯科ママとこどものはいしゃさんが伝える最新のむし歯治療〜
■「むし歯＝削る」はもう古い？
かつては「むし歯になったら削って詰める」のが当たり前でした。
しかし近年、歯科治療の考え方は大きく変わっています。
今や、初期のむし歯であれば削らずに治すことが可能な時代になりました。
そのカギとなるのが――
🔹再石灰化（さいせっかいか）
🔹MI治療（Minimal Intervention＝最小限の侵襲治療）
と呼ばれる新しいアプローチです。
今回は、西宮市にある西宮北口駅前歯科ママとこどものはいしゃさんの取り組みも交えながら、
「歯を削らないむし歯治療」の最前線について、わかりやすく解説します。
■むし歯の正体とは？なぜ歯が溶けるのか
私たちの歯は、常に「溶ける」と「修復する」のバランスの上に成り立っています。
▶脱灰（だっかい）
食事をすると、口の中のpHが酸性に傾きます。
この酸が歯の表面のエナメル質を溶かし、カルシウムやリンが失われることを「脱灰」といいます。
▶再石灰化（さいせっかいか）
一方で、唾液にはカルシウムやリン酸イオンが含まれており、
中性に戻るとこれらのミネラルが再び歯に戻る現象を「再石灰化」と呼びます。
この脱灰と再石灰化のバランスが崩れ、脱灰が優勢になると「むし歯」になります。
つまり、初期の段階では削らなくても再石灰化によって自然修復が可能なのです。
■“初期むし歯”ってどんな状態？
歯の表面が白く濁ったように見える「白斑（はくはん）」や「チョーク状」の部分は、
実は初期のむし歯＝脱灰が進んでいるサインです。
この段階ではまだ穴は開いておらず、痛みもありません。
放置すると次第にエナメル質が崩壊し、黒ずみや穴ができてしまいますが、
早期に発見すれば再石灰化による回復が可能です。
■再石灰化を促す3つのポイント
① フッ素（フッ化物）の活用
再石灰化を語るうえで欠かせないのがフッ素です。
フッ素には次のような働きがあります。
- 〇エナメル質を酸に強い構造へ変化させる
- 〇脱灰を抑制する
- 〇再石灰化を促進する
特に、家庭でのフッ素入り歯磨き剤の使用や、歯科医院での高濃度フッ素塗布が効果的です。
西宮北口駅前歯科ママとこどものはいしゃさんでは、
お子さまから大人まで年齢に合わせたフッ素ケアを行い、
初期むし歯を「削らず守る」ためのサポートを行っています。
② 唾液の働きを活かす生活習慣
再石灰化の主役は「唾液」です。
唾液がしっかり分泌されることで、酸を中和し、歯にミネラルを戻す力が高まります。
そのために大切なのが、
- 〇よく噛んで食べる（唾液腺を刺激）
- 〇水分をしっかり摂る
- 〇ドライマウスの原因となる喫煙や口呼吸を避ける
といった日常の習慣です。
西宮北口駅前歯科ママとこどものはいしゃさんでは、
生活習慣や食事内容のカウンセリングを通じて、
ご家庭でも再石灰化を促す環境づくりをアドバイスしています。
③ 食事の「タイミング」と「間食」に注意
むし歯は“何を食べるか”よりも、“どのように食べるか”が重要です。
食事やおやつのたびにお口が酸性になるため、
ダラダラ食べを続けると再石灰化のチャンスがなくなります。
つまり、
- 〇間食の回数を減らす
- 〇食後にお茶や水でうがいする
- 〇就寝前は必ず歯磨きをしてから寝る
これだけでも初期むし歯の進行を抑えられます。
■MI（Minimal Intervention）という考え方
再石灰化を重視する治療は、歯科医療の世界では「MI（エムアイ）治療」と呼ばれています。
これは「最小限の侵襲で最大限の効果を」という理念のもと、
健康な歯をできるだけ削らず、歯の寿命を延ばすことを目的としています。
MI治療では、
- 〇むし歯のリスク評価
- 〇初期むし歯のモニタリング
- 〇必要に応じた再石灰化促進
- 〇最小限の修復治療
といった段階的アプローチを行います。
西宮北口駅前歯科ママとこどものはいしゃさんでは、
むし歯の進行度を**レントゲンやダイアグノデント（レーザー診断）**などで丁寧に評価し、
「削るか」「守るか」を科学的根拠に基づいて判断しています。
■削らない治療の代表「ICON（アイコン）治療」
初期むし歯を削らずに治す新しい技術として注目されているのが、
**「ICON（アイコン）」**というドイツ生まれの治療法です。
ICONでは、歯の表面を削らず、特殊な樹脂をエナメル質に浸透させることで
むし歯の進行をストップさせます。
🔸麻酔も不要
🔸歯を削らない
🔸白い濁り（ホワイトスポット）を改善できる
というメリットがあり、特に前歯の初期むし歯に有効です。
西宮北口駅前歯科ママとこどものはいしゃさんでも、
お子さまの乳歯や生えたての永久歯など、
削るリスクが高い場合にはICON治療を検討することがあります。
■歯を守るための「定期検診」の重要性
再石灰化による回復は、“早期発見”が大前提です。
痛みが出てからでは、残念ながら削るしかありません。
そのため、3〜6か月に1度の定期検診が欠かせません。
西宮北口駅前歯科ママとこどものはいしゃさんでは、
むし歯チェックだけでなく、
- 〇食生活指導
- 〇フッ素塗布
- 〇歯垢染め出しによるブラッシング指導
- 〇唾液検査によるリスク分析
など、科学的データに基づく予防管理を行っています。
■お子さまのむし歯予防にも“削らない”選択を
乳歯や生えたての永久歯は、エナメル質が柔らかく酸に弱いため、
むし歯になりやすい一方で、再石灰化しやすい特徴もあります。
ですから、お子さまのむし歯も「削る前に守る」がポイントです。
西宮北口駅前歯科ママとこどものはいしゃさんでは、
キッズ専用スペースやガチャガチャのご褒美など、
楽しく通える環境を整え、
「怖くない」「痛くない」予防歯科を実践しています。
■“自分の歯を守る”という新しい価値観
かつては「むし歯になったら治せばいい」という考え方が主流でした。
しかし、歯は削れば削るほど弱くなり、やがて寿命が短くなります。
これからは「治す」より「守る」。
その第一歩が、再石灰化を意識した生活と定期的な予防ケアです。
西宮北口駅前歯科ママとこどものはいしゃさんでは、
「生涯、自分の歯で食べられる幸せ」を目指し、
削らない・痛くない・怖くない歯科医療を提供しています。
■まとめ
むし歯を削らず治す“再石灰化”のポイント
- 〇初期むし歯なら自然修復が可能
- 〇フッ素と唾液が再石灰化を助ける
- 〇食事や間食のタイミングが鍵
- 〇定期検診とMI治療で歯を長持ちさせる
お子さまから大人まで、
「できるだけ削らない・抜かない・痛くない」治療を大切にしています。
初期むし歯が気になる方、
「削らない治療」に興味のある方は、
どうぞお気軽にご相談ください✨
