夜食・間食が増える受験期に多いむし歯リスクと、歯科でできる予防対策

受験期は生活リズムが不規則になり、夜遅くまで勉強する生活が続きます。集中力を維持するために夜食や間食を取る機会が増える一方で、実はこの習慣が むし歯リスクを急上昇させる大きな原因 になることをご存じでしょうか?
特に冬は乾燥・ストレス・疲労が重なるため、受験生の口の環境が悪化しやすく、「気づいたらむし歯になっていた」「急に歯が痛くなって勉強に集中できない」といった相談が歯科医院でも増える時期です。
今回は、受験生の夜食・間食によって高まるむし歯リスクと、今からできる予防対策、そして歯科医院で行える効果的なケアを詳しく解説します。
■ 1.なぜ“受験期”はむし歯が増えるのか?
受験期には、普段よりもむし歯が増えやすい理由があります。特に次の3つが大きな要因です。
● ① 夜食・間食が増えるから
受験シーズンは、
・チョコレート
・キャンディー
・クッキー
・甘い飲料
・エナジードリンク
など、「手軽に食べられる甘いもの」を口にしやすくなります。
しかし、砂糖を含む食品を頻繁に食べると、
歯が酸で溶ける時間が長くなり、むし歯が急速に進行 します。
特に夜食は、
・唾液量が減っている
・歯磨きを後回しにしがち
という条件が重なるため、むし歯リスクが昼間より格段に高くなります。
● ② 睡眠不足やストレスで免疫力が低下する
受験期は緊張やプレッシャーによりストレスが増えます。ストレスは唾液量を減らし、唾液の「自浄作用」が弱まり、むし歯菌が増えやすい環境に。
睡眠不足も免疫力を落とし、むし歯や歯周病の進行を早めてしまいます。
● ③ 食べる時間が不規則になる
勉強の合間に「ちょっとだけ」と食べる習慣が増えると、歯が休む時間がなくなり、むし歯菌が常に活発な状態になってしまいます。
これは受験期特有の大きなむし歯リスクです。
■ 2.夜食・間食が続くとどうなる? むし歯のメカニズム
むし歯の進行は、 「回数」×「時間」×「砂糖」 の掛け合わせです。
甘いものを一度に食べるより、
少量をダラダラと長時間食べ続ける方がはるかに危険。
例えば、
● チョコを1枚一気に食べる → 比較的低リスク
● チョコを少しずつ1時間食べる → むし歯リスク激増
受験生の勉強中は後者のパターンが非常に多く、
「気づかないうちにむし歯が進行していた」
というケースがとてもよくあります。
■ 3.今すぐできる受験生のむし歯予防
むし歯は対策すれば確実に減らせます。今日からできる簡単な習慣をまとめました。
● ① 夜食は“お口に優しいもの”を選ぶ
どうしても夜食や間食が必要なときは、
むし歯になりにくい食品を選びましょう。
おすすめ
・チーズ
・ナッツ
・おにぎり
・ゆで卵
・ヨーグルト(無糖)
・するめや小魚
避けたいもの
・チョコ・クッキー
・菓子パン
・砂糖入り飲料
・エナジードリンク
・ジュース
・ガムシロップを入れた飲み物
甘い飲み物は特に危険で、口の中に砂糖が長く留まり、むし歯を一気に進行させます。
● ② 甘いものを食べるなら“時間を決める”
ダラダラ食べは絶対NG。
食べる回数を減らすだけでむし歯リスクは大幅に下がります。
たとえば、
・間食は1日1~2回
・夜食は短時間で済ませる
というようにルールを決めるのがおすすめ。
● ③ 夜食後は必ず歯を磨く
「また勉強に戻るから」といってそのまま寝てしまうのが危険。
短時間でも構わないので、夜食後は軽くでも歯を磨きましょう。
どうしても歯磨きが難しい時は、
・水で口をゆすぐ
・キシリトールガムを噛む
だけでも虫歯予防の効果があります。
● ④ 睡眠を確保する
意外ですが、むし歯の進行は 睡眠と密接に関係 しています。
睡眠不足は唾液量を減らし、口の中が乾燥しやすくなり、むし歯菌が活発化します。
● ⑤ 口呼吸をやめる
冬は鼻づまりが起きやすく、口呼吸になる学生が増えます。
口呼吸は乾燥を招き、むし歯の大きなリスクに。
鼻が詰まっている場合は、早めに耳鼻科を受診するのが安心です。
■ 4.歯科医院でできる“受験生向けむし歯予防対策”
受験前に歯科医院へ行くことで、むし歯を未然に防ぎ、集中力を妨げるトラブルを避けることができます。
西宮北口駅前歯科ママとこどものはいしゃさんでも、受験シーズンに合わせて予防ケアを強化しています。
● ① むし歯の早期発見
小さなむし歯は痛みがないため気づきにくく、
「試験直前に急に痛み出す」ということも珍しくありません。
歯科検診で早めに見つけることで、短期間で治療できる場合もあります。
● ② プロによるクリーニング
歯石やバイオフィルム(細菌の膜)を除去し、
むし歯菌が活発になりにくい環境に整えます。
勉強の合間の甘い飲食で汚れがつきやすい受験生には非常に効果的です。
● ③ 高濃度フッ素塗布
フッ素は歯を強くし、酸に溶けにくい歯質を作ります。
とくに甘いものを頻繁に摂る受験生には非常におすすめ。
● ④ シーラント(奥歯の溝のむし歯予防)
奥歯の細かい溝はむし歯ができやすく、ブラッシングだけでは完全に汚れを落とせません。
シーラントをすることで汚れがたまりにくくなります(小学生〜中高生に特に有効)。
● ⑤ 食生活と間食のアドバイス
歯科医院では、受験生の生活習慣に合わせた間食や夜食の摂り方を個別にアドバイスできます。
「どんな食品が良いのか?」
「甘い飲み物をやめられないときの対処法は?」
など具体的な相談が可能です。
■ 5.西宮北口駅前歯科ママとこどものはいしゃさんの受験期サポート
当院では、受験生に向けて次のようなサポートを行っています。
● むし歯のチェック
● 歯のクリーニング
● 高濃度フッ素塗布
● シーラント
● 食生活指導
● 夜食後のケア方法のアドバイス
● 知覚過敏・歯ぎしりの相談
特にこの時期は、
「本番前に歯が痛くなったら困る」
「受験に集中できるよう口の環境を整えたい」
という学生の来院が増えます。
大切な試験で実力を出し切るためにも、
早めのチェックをおすすめします。
■ 6.まとめ
受験期は夜食・間食が増えることで、
普段よりむし歯リスクが高まる時期です。
● 受験生が気をつけたいポイント
・甘い飲み物を控える
・夜食はお口に優しい食品を選ぶ
・ダラダラ食べをしない
・夜食後は必ず歯を磨く
・睡眠をしっかりとる
そして、
受験前に歯科チェックをしておくことが、痛みを防ぐ最も確実な方法です。
西宮北口駅前歯科ママとこどものはいしゃさんでは、
受験期のお子さんの口腔管理を全力でサポートしています。
「今のうちに見てもらいたい」「本番前に確認したい」という方は、
ぜひお気軽にご相談ください。