「噛めない」が老化を早める?噛む力と認知機能・健康寿命の関係を解説

「最近、硬いものが食べづらい」
「食事に時間がかかるようになった」
「片側ばかりで噛んでいる気がする」
このような変化を、単なる“年齢のせい”と思っていませんか?
実は、“噛む力”は全身の健康や脳の働き、さらには健康寿命にも深く関係しています。
「しっかり噛める」ということは、ただ食事をするためだけではなく、脳・筋肉・消化機能・免疫機能を支える大切な役割を担っているのです。
近年では、噛む回数の減少や歯の喪失が、認知機能低下やフレイル(虚弱)、要介護リスクと関連することもわかってきています。
今回は、「噛む力」と健康寿命の関係について、歯科医療の視点からわかりやすく解説します。
また、 西宮北口駅前歯科ママとこどものはいしゃさん で行っている予防歯科・噛み合わせ治療・義歯治療についてもご紹介します。
「噛む力」とは何か?
噛む力とは、単純に「硬いものを噛み砕く力」だけではありません。
噛む動作には、
- ●歯
- ●顎の筋肉
- ●舌
- ●唇
- ●頬の筋肉
- ●顎関節
- ●神経
- ●脳
など、多くの器官が関係しています。
つまり、“噛める”という行為は、全身の機能が連携して初めて成り立つ複雑な動作なのです。
そのため、歯を失ったり、噛み合わせが悪くなったりすると、口の中だけでなく全身にさまざまな影響が出てきます。
噛むことで脳は活性化する
食事中に「よく噛む」ことで、脳には多くの刺激が送られています。
噛む刺激は脳の血流を増加させ、特に記憶や学習を司る「海馬」を活性化するといわれています。
そのため、
- ●会話
- ●判断力
- ●記憶力
- ●集中力
などにも関係すると考えられています。
反対に、噛む回数が減ると脳への刺激も減少し、認知機能低下のリスクにつながる可能性があります。
歯が少ない人ほど認知症リスクが高い?
近年の研究では、残っている歯の本数と認知症リスクに関連があることが報告されています。
特に、
- ●奥歯が少ない
- ●入れ歯を使っていない
- ●しっかり噛めない
という状態では、脳への刺激が減少しやすいと考えられています。
もちろん、歯が少ない=必ず認知症になる、というわけではありません。
しかし、「噛める環境を維持すること」が健康寿命を延ばす重要な要素であることは、多くの研究で注目されています。
「噛めない」と起こる全身への影響
1. 食事内容が偏る
噛みにくくなると、
- ●肉
- ●野菜
- ●海藻
- ●ナッツ類
など、硬さや繊維のある食材を避けるようになります。
その結果、
- ●炭水化物中心
- ●柔らかい食品中心
- ●甘いものが増える
といった栄養バランスの偏りが起こります。
これにより、
- ●筋力低下
- ●免疫低下
- ●低栄養
- ●生活習慣病
などにつながることがあります。
2. フレイル(虚弱)につながる
“フレイル”とは、健康な状態と要介護状態の中間のことを指します。
噛めなくなる
↓
食べられる量が減る
↓
栄養不足になる
↓
筋力低下
↓
転倒しやすくなる
↓
活動量低下
という悪循環が起こりやすくなります。
特に高齢者では、「口の機能低下」が全身機能低下の入り口になるケースが少なくありません。
3. 飲み込み機能が低下する
噛む力が落ちると、飲み込む力(嚥下機能)も低下しやすくなります。
すると、
- ●むせやすい
- ●食事に時間がかかる
- ●飲み込みにくい
- ●誤嚥しやすい
などの症状が出ることがあります。
誤嚥は、誤嚥性肺炎のリスクにもつながるため注意が必要です。
「噛む回数」が減っている現代人
現代人は、昔と比べて噛む回数が減っているといわれています。
その理由として、
- ●柔らかい食べ物の増加
- ●ファストフード文化
- ●早食い
- ●スマホを見ながらの食事
などがあります。
噛む回数が減ると、
- ●唾液分泌低下
- ●虫歯リスク増加
- ●消化不良
- ●顎の筋力低下
などにつながります。
さらに子どもの場合は、
- ●顎の発育不足
- ●歯並び悪化
- ●口呼吸
- ●集中力低下
などに関係することもあります。
子どもの「噛む力」も非常に重要
噛む力は高齢者だけの問題ではありません。
子どもの時期にしっかり噛む習慣を作ることは、
- ●顎の正常な発育
- ●正しい歯並び
- ●鼻呼吸
- ●発音
- ●姿勢
などにも影響します。
柔らかいものばかり食べていると、顎の成長不足から歯が並ぶスペースが足りなくなることもあります。
そのため、
- ●よく噛む習慣
- ●姿勢改善
- ●口周りの筋機能訓練
などが小児歯科では重要視されています。
西宮北口駅前歯科ママとこどものはいしゃさん でも、お子さまの口腔機能や歯並び、噛み方のチェックを行っています。
「噛める口」を維持するために必要なこと
定期検診を受ける
歯を失う原因の多くは、
- ●虫歯
- ●歯周病
- ●噛み合わせ
です。
これらを早期発見・早期治療することで、将来的に「噛めなくなる」リスクを減らせます。
歯周病を放置しない
歯周病は、歯を支える骨を溶かす病気です。
進行すると、
- ●歯が揺れる
- ●噛みにくい
- ●歯が抜ける
などの症状が出ます。
しかも初期には痛みが少ないため、気づかないまま進行するケースも少なくありません。
合わない入れ歯を我慢しない
「入れ歯が痛いから外している」という方は少なくありません。
しかし、入れ歯を使わずにいると、
- ●噛む機能低下
- ●顎の筋力低下
- ●食事量低下
につながります。
入れ歯は調整することで改善できる場合も多いため、我慢せず相談することが大切です。
噛み合わせを整える
噛み合わせが悪いと、
- ●一部の歯に負担集中
- ●顎関節への負担
- ●食いしばり
- ●歯の破折
などが起こりやすくなります。
長期的に見ると、噛める歯を失う原因になることもあります。
よく噛むことで得られるメリット
唾液が増える
唾液には、
- ●虫歯予防
- ●細菌抑制
- ●消化補助
などの働きがあります。
よく噛むことで唾液分泌が増え、口腔内環境が改善します。
肥満予防になる
よく噛むと満腹中枢が刺激され、食べ過ぎ防止につながります。
その結果、
- ●肥満予防
- ●血糖値急上昇予防
にも役立ちます。
消化を助ける
食べ物を細かく砕くことで、胃腸への負担を減らせます。
「最近胃もたれしやすい」という方は、噛む回数を意識するだけでも変化を感じることがあります。
オーラルフレイルとは?
最近注目されている言葉に「オーラルフレイル」があります。
これは、
- ●滑舌低下
- ●むせ
- ●食べこぼし
- ●噛みにくさ
など、口の小さな衰えを指します。
初期段階では自覚症状が少ないこともありますが、放置すると全身のフレイルへ進行する可能性があります。
そのため、
「まだ大丈夫」
「年齢だから仕方ない」
ではなく、早めの対応が重要です。
歯科医院でできること
歯科医院では、
- ●虫歯治療
- ●歯周病治療
- ●入れ歯調整
- ●噛み合わせ診断
- ●口腔機能検査
- ●クリーニング
- ●小児口腔機能管理
などを通じて、「噛める口」を守るサポートができます。
特に高齢化社会では、“歯を治す”だけでなく、“健康寿命を延ばすための歯科医療”が重要視されています。
西宮北口駅前歯科ママとこどものはいしゃさんでの取り組み
西宮北口駅前歯科ママとこどものはいしゃさん では、お子さまから高齢者まで幅広い年代の「噛む力」を大切に考えています。
当院では、
- ●定期検診
- ●予防歯科
- ●歯周病治療
- ●小児歯科
- ●小児矯正
- ●入れ歯相談
- ●噛み合わせ治療
などを通して、将来までしっかり噛める口づくりをサポートしています。
また、
- ●「最近噛みにくい」
- ●「食べにくくなった」
- ●「入れ歯が合わない」
- ●「子どもの歯並びが気になる」
などのお悩みにも丁寧に対応しています。
西宮北口駅から徒歩圏内で通いやすく、ご家族で通院しやすい環境づくりにも力を入れています。
まとめ
「噛む」という行為は、単なる食事動作ではありません。
- ●脳を刺激する
- ●栄養状態を守る
- ●筋力低下を防ぐ
- ●健康寿命を延ばす
など、全身の健康に深く関わっています。
そして、“噛めない状態”を放置すると、
- ●認知機能低下
- ●フレイル
- ●低栄養
- ●要介護リスク
につながる可能性があります。
だからこそ、
- ●歯を守る
- ●噛み合わせを整える
- ●定期的に口の機能をチェックする
ことがとても重要です。
「最近噛みにくい気がする」
「家族の食べ方が変わってきた」
「子どもの噛む力が気になる」
そんな時は、早めに歯科医院へ相談しましょう。
西宮北口駅前歯科ママとこどものはいしゃさん では、皆さまのお口の健康と健康寿命を守るため、丁寧な診療を行っています。ぜひお気軽にご相談ください。