電動歯ブラシと手磨き、実際どちらが汚れは落ちる?

~自分に合った歯磨き方法を見つけて、むし歯・歯周病を予防しましょう~
「電動歯ブラシの方がよく磨けるって本当?」
「普通の歯ブラシでも十分?」
「子どもにも電動歯ブラシを使った方がいいの?」
このような質問を、西宮北口駅前歯科 ママとこどものはいしゃさんでもよくいただきます。
近年では電動歯ブラシを使う方が増えていますが、「電動だから安心」と思っていても、実は使い方を間違えると十分に汚れが落ちていないこともあります。
一方で、手磨きでも正しい方法で磨ければ非常に高い清掃効果が期待できます。
今回は歯科衛生士の視点から、
- ・電動歯ブラシと手磨きの違い
- ・それぞれのメリット・デメリット
- ・実際にはどちらが汚れを落とせるのか
- ・子どもや高齢者にはどちらがおすすめなのか
について詳しく解説します。
歯磨きで本当に落としたいものは?
歯磨きの目的は、歯についた食べかすではありません。
本当に落とすべきなのは**プラーク(歯垢)**です。
プラークとは、
- ・細菌
- ・細菌のかたまり
- ・食べ物の残り
- ・細菌が作るネバネバした物質
が集まったものです。
実は1mgのプラークには約1億個以上の細菌が存在するといわれています。
このプラークが残ることで、
- ・むし歯
- ・歯周病
- ・口臭
- ・着色
- ・歯石
など様々なお口のトラブルにつながります。
つまり、歯ブラシ選びよりも「どれだけプラークを落とせるか」が重要なのです。
電動歯ブラシとは?
電動歯ブラシはモーターの力でブラシが高速に動きます。
種類は大きく分けて3種類あります。
回転式
ブラシが回転して汚れを落とします。
特徴
- ・清掃力が高い
- ・歯面に強い
- ・着色が落ちやすい
音波式
高速振動によってプラークを落とします。
特徴
- ・歯ぐきに優しい
- ・振動が細かい
- ・初めてでも使いやすい
超音波式
超音波振動を利用します。
特徴
- ・プラークを浮かせる
- ・歯周病予防向き
- ・振動が少ない
手磨きとは?
最も一般的な歯磨き方法です。
メリットは、
- ・自由に細かく動かせる
- ・安価
- ・好きな歯ブラシを選べる
- ・持ち運びしやすい
正しい磨き方を身につければ、十分高い清掃効果があります。

実際どちらが汚れは落ちる?
結論からいうと、
正しく使えれば電動歯ブラシの方が平均的にはプラーク除去率が高いという報告が多くあります。
しかし、
「電動だから誰でもキレイになる」
というわけではありません。
例えば、
- ・当て方が悪い
- ・時間が短い
- ・歯と歯の間を磨けていない
このような場合は十分な効果が得られません。
一方で、
歯科医院で磨き方を学び、
丁寧に手磨きをしている方は、
電動歯ブラシ以上にきれいに磨けていることもあります。
つまり、
一番重要なのは磨き方です。
電動歯ブラシのメリット
① プラーク除去力が高い
1分間に数万回振動するため、
効率よくプラークを除去できます。
② 力を入れなくていい
ゴシゴシ磨く必要がありません。
そのため、
- ・歯ぐきが傷つきにくい
- ・歯が削れにくい
というメリットがあります。
③ 時短になる
短時間でも高い清掃効果が期待できます。
忙しい朝には特に便利です。
④ 磨き残しを減らせる
最近では、
- ・圧力センサー
- ・タイマー
- ・アプリ連携
など便利な機能もあります。
電動歯ブラシのデメリット
- ・価格が高い
- ・充電が必要
- ・ブラシ交換費用がかかる
- ・慣れるまで時間がかかる
また、
ブラシをゴシゴシ動かしてしまう方もいますが、
実はこれは逆効果です。
電動歯ブラシは軽く当てるだけで十分です。
手磨きのメリット
細かい部分まで磨ける
歯並びに合わせて角度を変えられます。
例えば、
- ・八重歯
- ・親知らず
- ・矯正装置周囲
などにも対応しやすいです。
コストが安い
歯ブラシは数百円程度。
気軽に交換できます。
持ち運びやすい
旅行や職場でも使いやすいですね。
手磨きのデメリット
- ・技術が必要
- ・力が入りすぎることがある
- ・時間がかかる
- ・磨き残しが出やすい
特に自己流では磨き残しが多くなります。
子どもはどちらがおすすめ?
小さなお子さんの場合、
基本は手磨き+保護者の仕上げ磨きがおすすめです。
小学生以上で、
電動歯ブラシに興味がある場合は使用しても問題ありません。
ただし、
- ・年齢に合ったブラシ
- ・保護者の確認
- ・正しい使い方
が重要です。
西宮北口駅前歯科 ママとこどものはいしゃさんでも、お子さま一人ひとりのお口の状態に合わせた歯ブラシ選びや磨き方をご提案しています。
高齢者には電動歯ブラシがおすすめ?
はい。
次のような方には特におすすめです。
- ・手が震える
- ・握力が弱い
- ・関節が痛い
- ・長時間磨けない
電動歯ブラシなら少ない力でも効率よく磨けます。
電動歯ブラシだけでは不十分
ここで重要なのが、
歯ブラシだけでは歯と歯の間はきれいにならない
ということです。
歯ブラシで落とせるのは約60%程度ともいわれています。
残りは
- ・デンタルフロス
- ・歯間ブラシ
が必要になります。
これらを組み合わせることで、
プラーク除去率は大幅に向上します。

歯科衛生士おすすめの磨き方
毎日のセルフケアでは、
① 電動歯ブラシまたは手磨き
↓
② フロス
↓
③ 歯間ブラシ
↓
④ 舌ブラシ(必要な方)
↓
⑤ 洗口液
この順番がおすすめです。
定期的なプロケアも忘れずに
どんなに丁寧に磨いても、
100%プラークを除去することは難しいです。
さらに、
残ったプラークは歯石になります。
歯石は歯ブラシでは取れません。
そのため、
3〜4か月ごとの定期検診がおすすめです。
西宮北口駅前歯科 ママとこどものはいしゃさんでは、
- ・プロによるクリーニング(PMTC)
- ・歯石除去
- ・磨き残しチェック
- ・一人ひとりに合わせたブラッシング指導
- ・おすすめの歯ブラシ・電動歯ブラシ・フロスのご提案
を行っています。
「自分には電動歯ブラシと手磨きのどちらが合っているの?」というご相談もお気軽にお声かけください。
よくある質問(Q&A)
Q. 電動歯ブラシなら歯磨き粉は必要?
A. 必須ではありませんが、フッ素配合の歯磨き粉を併用すると、むし歯予防効果がさらに高まります。
Q. 電動歯ブラシは毎日使っても大丈夫?
A. はい。正しい使い方であれば毎日使用して問題ありません。力を入れすぎず、ブラシを歯面に軽く当てることがポイントです。
Q. 手磨きと電動歯ブラシを併用してもいい?
A. もちろんです。朝は電動歯ブラシで効率よく、夜は時間をかけて手磨きとフロスを組み合わせるなど、ご自身の生活スタイルに合わせる方法もおすすめです。
まとめ
電動歯ブラシと手磨きは、それぞれにメリット・デメリットがあります。
電動歯ブラシがおすすめの方
- ・忙しく短時間で磨きたい
- ・磨き残しを減らしたい
- ・握力が弱い
- ・歯磨きが苦手
手磨きがおすすめの方
- ・コストを抑えたい
- ・細かい部分を意識して磨きたい
- ・正しいブラッシング方法を身につけている
最も大切なのは、「電動か手磨きか」ではなく、自分に合った方法で毎日丁寧にプラークを落とすことです。
西宮北口駅前歯科 ママとこどものはいしゃさんでは、患者さま一人ひとりのお口の状態やライフスタイルに合わせて、最適なセルフケア方法をご提案しています。
「電動歯ブラシを購入しようか迷っている」「今の磨き方で大丈夫か知りたい」という方は、ぜひお気軽にご相談ください。毎日のセルフケアと定期的なメンテナンスを組み合わせることで、健康なお口を長く維持していきましょう。
