「歯を削らないむし歯治療」——最新のむし歯治療法とそのメリット

「むし歯になったら歯を削って治療する」――多くの方がこのようにイメージしているのではないでしょうか。確かに従来のむし歯治療は、むし歯の部分を削って詰め物や被せ物をする方法が一般的でした。しかし最近は “歯をできるだけ削らない”、あるいは “削らないむし歯治療” という新しい考え方が広がってきています。
今回は、「西宮北口駅前歯科 ママとこどものはいしゃさん」 でも取り入れている「削らないむし歯治療」について、その最新の方法とメリットをご紹介します。
◆ なぜ歯を削らないことが大切なのか?
歯は一度削ってしまうと、二度と元に戻ることはありません。削った部分には詰め物や被せ物をしますが、天然の歯の強さやしなやかさを完全に再現することはできません。
また、削れば削るほど歯の寿命は短くなり、最終的に歯を失うリスクが高まります。そのため、近年の歯科医療では「できるだけ歯を残す」「削らずに治す」ことが非常に重視されています。
◆ 削らないむし歯治療の代表的な方法
「削らない」といっても、むし歯を放置するわけではありません。最新のむし歯治療では、以下のような方法が取り入れられています。
1. カリソルブ治療
専用の薬剤を使ってむし歯菌に侵された部分だけを溶かし、スプーン状の器具でやさしく取り除く方法です。
・健康な歯質は削らない
・痛みが少なく麻酔の必要がほとんどない
・歯を長持ちさせられる
というメリットがあります。
2. ドックベストセメント
銅イオンや鉄イオンを含んだ特殊なセメントをむし歯部分に充填し、菌の活動を抑えながら自然に歯の再石灰化を促す治療です。特に小さなお子さまや、高齢で大きな治療が難しい方にも有効です。
3. レーザー治療
レーザー光を使ってむし歯菌を殺菌したり、初期むし歯を進行しにくくしたりする治療法です。歯を削らずにむし歯の進行を食い止められるのが特徴です。
4. シーラントやフッ素塗布(予防的治療)
特にお子さまには、奥歯の溝にレジンを流し込む「シーラント」や高濃度のフッ素塗布でむし歯を防ぐ方法があります。これらは削らずに歯を守れる代表的な予防処置です。
◆ 削らないむし歯治療のメリット
- 1.痛みが少ない
麻酔を使わずに治療できるケースが多く、お子さまでも安心。 - 2.歯の寿命を延ばせる
天然の歯を最大限残せるので、将来的に歯を失うリスクを減らせます。 - 3.治療後のトラブルが少ない
従来のように大きく削らないため、詰め物の隙間から再度むし歯になる「二次むし歯」のリスクも低くなります。 - 4.心理的な負担が少ない
「歯医者=痛い・怖い」というイメージが軽減されるため、通院しやすくなります。
◆ 削らない治療ができるのは初期むし歯が中心
注意したいのは、「削らない治療」は むし歯が進行してからではできない という点です。歯の神経まで達してしまったむし歯は、残念ながら削って治療する必要があります。
つまり、削らない治療を受けるには 早期発見・早期治療 が欠かせません。そのためにも定期健診がとても大切です。
◆ 西宮北口駅前歯科 ママとこどものはいしゃさんの取り組み
当院では「できるだけ歯を残す」ことをモットーに、患者さまの年齢や症状に合わせて 削らない・痛みの少ない治療 をご提案しています。
- 〇小さなお子さまには、シーラントやフッ素塗布でむし歯予防。
- 〇大人の方には、MTAセメントを用いて神経を保存する治療を積極的に採用。
- 〇ご高齢の方には、体に負担の少ない方法で進行を抑える治療を行っています。
さらに、当院は 「ママとこどものはいしゃさん」 として、親子で通いやすい環境づくりをしています。お子さまが怖がらずに治療を受けられるように、丁寧な説明とやさしい対応を心がけています。
◆ まとめ
「削らないむし歯治療」は、これからの歯科医療のスタンダードになりつつあります。
痛みが少なく、歯を長持ちさせられるメリットはとても大きいですが、そのためには 早期発見 が不可欠です。
ぜひ定期的に検診を受けながら、ご自身やお子さまの大切な歯を守っていきましょう。
西宮北口駅前歯科 ママとこどものはいしゃさん では、皆さまのお口の健康を全力でサポートいたします。