こどもの矯正いつ始めたらいい?小児矯正のベストタイミングと装置の種類を徹底解説!

お子さまの歯並びが気になったとき、「矯正っていつから始めるべき?」「まだ小さいけど相談してもいいのかな?」と迷われる親御さんは多いのではないでしょうか?
実は、こどもの矯正治療は始めるタイミングによって効果が大きく変わります。早期に始めることで、大人の矯正よりもスムーズに、自然に近い形で理想の歯並びを目指せることも。
本記事では、年齢別に見る矯正開始の目安や、使われる矯正装置の種類、親御さんが知っておきたいポイントをわかりやすくご紹介します。
◆ 小児矯正とは?大人の矯正との違い
小児矯正とは、主に成長期のこどもを対象に行う矯正治療のことです。歯だけでなく、あごの骨や顔のバランスにもアプローチできるのが大きな特徴です。
【小児矯正の特徴】
- 〇成長を利用してあごの成長を促すことができる
- 〇永久歯が正しく並ぶスペースを確保できる
- 〇噛み合わせや顔のバランスの改善が期待できる
- 〇永久歯列矯正(中学生以降の本格矯正)をしなくても済む可能性がある
◆ 年齢別の矯正の始めどき
【3歳〜5歳】「プレ矯正」段階での気づきが大切
この時期は、「歯並びや噛み合わせの異常に気づく」ことが重要です。
よくあるチェックポイント:
- 〇指しゃぶりや舌を出す癖がなかなか抜けない
- 〇常に口がぽかんと開いている(口呼吸)
- 〇食べるときに左右どちらかだけで噛む
- 〇発音がはっきりしない
このような状態が続くと、あごの発育や歯並びに悪影響を与えることがあります。
お口の癖を見直したり、歯並びの将来的な傾向をチェックするためにも、この時期に一度専門医のチェックを受けることがおすすめです。
西宮北口駅前歯科では、3歳から使用できる「Vキッズ矯正」というマウスピース型装置を使用して、上あごの正常な成長を促す治療を行っています。
この装置は取り外し式で、寝ている間の装着でも効果があり、こどもに優しい設計となっています。「Vキッズ」は、3歳頃から使用できる小児向けの矯正用マウスピース型装置で、単に歯を並べるのではなく、「あごの正常な成長」と「お口まわりの筋肉の機能改善」を目的とした“育成型”の矯正装置です。
【対象年齢】
およそ3歳〜5歳まで
(※乳歯列期〜混合歯列期までの子ども)
【Vキッズでできること】
- 1.上あごの成長を促す
- ・鼻呼吸を促す設計により、上あごの横幅を自然に広げ、永久歯が並ぶスペースを確保します。
- ・上あごの成長は6歳〜8歳でピークを迎えるため、それまでの使用が特に効果的。
- 2.お口まわりの悪習癖を改善
- ・口呼吸、指しゃぶり、舌癖、唇を噛むなどの悪い癖が歯並びに与える影響を抑えます。
- ・舌や唇、頬の筋肉の使い方を整え、自然なかみ合わせへと導きます。
- 3.お顔全体のバランスにも良い影響
- ・あごの骨の健全な発達は、横顔の輪郭や表情の印象にもつながります。
- ・頬がこける・口元が出る・あごが小さいといったバランスの乱れを予防します。
- 4.睡眠の質の向上
- ・鼻呼吸が促進されることで、いびきや無呼吸、睡眠中の口の渇きなどが改善され、より深い睡眠が得られることもあります。
【Vキッズはこんな方におすすめ】
- 〇指しゃぶりや口呼吸がなかなかやめられない
- 〇受け口や出っ歯、ガタガタな歯並びが心配
- 〇顔つきや口元が気になる
- 〇集中力が続かず落ち着きがないと言われる
- 〇睡眠時にいびきがある、寝相が悪い
こうしたお悩みを「歯並び」だけでなく「お口の機能」から根本的にサポートできるのが、Vキッズの大きな特長です。
【6歳〜9歳】「一期治療」開始のゴールデンタイム!
前歯が永久歯に生え変わり始めるこの時期は、あごのバランスを整えるのに最適なタイミングです。
こんな症状があれば要注意:
- 〇上の前歯が出ている(出っ歯)
- 〇下の歯が上の歯より前にある(受け口)
- 〇歯と歯の間にすき間が多い
- 〇歯がデコボコに生えている
主な装置:
・ ビムラー矯正:お口の筋機能を整えながら歯列を導く矯正治療
西宮では当院だけが行っている矯正治療で、お口のトレーニングも必要ないので、忙しい親御さんにもお勧めです。
ビムラー矯正は、取り外しができる「機能的矯正装置」を使って、歯並びだけでなく「あごの成長」や「口腔周囲筋のバランス」を整えていく治療法です。
寝ている間や日中の数時間だけ装着するタイプで、固定式のワイヤー矯正とは異なり、比較的やさしい力で徐々に歯列とあごの形を整えていきます。
どんなお子さまに向いているの?
ビムラー矯正は、特に6~9歳前後の成長期の子どもに効果的です。以下のような症状に適応があります。
- 〇出っ歯(上顎前突)
- 〇受け口(下顎前突)
- 〇開咬(前歯が閉じない)
- 〇叢生(歯がガタガタ)
- 〇口呼吸・舌癖がある
成長を利用した治療が可能なため、「早すぎる」矯正ではなく、「ベストなタイミングで自然な変化」を導くのが特徴です。
- ●マウスピース矯正(インビザライン・ファースト):少し生え変わりが進んだ小学校2~3年生が対象です。
- ●拡大床(かくだいしょう):あごの幅を広げて永久歯の生えるスペースを作ります。
【10歳以降】永久歯への生え変わり完了前後の調整期
前歯と奥歯の多くが永久歯に生え変わるこの時期は、一期治療の仕上げや、必要に応じて二期治療(本格矯正)への橋渡しとなる大事な期間です。
よく使われる装置:
- 〇ワイヤー矯正
- 〇マウスピース矯正
この時期は矯正歯科専門医としっかり診断し話し合ったうえで、どういった矯正治療が必要なのか、永久歯が生えそろうまで様子を見ていくのか、判断していきます。
西宮北口駅前歯科 ママとこどものはいしゃさんでは、成長を見ながら段階的に装置を変更し、お子さまの負担を最小限に抑えた矯正治療を行っています。
【12歳以降】永久歯が生え揃ってからの「二期治療」
この頃になると、永久歯がすべて生え揃い、大人とほぼ同じ条件での矯正治療が可能になります。
使用される装置:
- 〇マルチブラケット矯正(一般的なワイヤー矯正)
- 〇マウスピース矯正(インビザライン)
この段階では、見た目の改善だけでなく、かみ合わせや発音、虫歯予防といった機能面の改善にもつながります。
◆ 小児矯正でよくある質問
Q. 早く始めたほうが良いの?
→ すべての子が「早い方がいい」とは限りませんが、成長期の力を利用できる早期矯正には大きなメリットがあります。まずは相談から始めるのがおすすめです。
Q. 痛みはありますか?
→ 小児矯正に使われる装置は、基本的にソフトでお子さまに優しい設計になっています。違和感は多少ありますが、強い痛みを感じるケースはまれです。
Q. 学校にしていっても大丈夫?
→ 多くの装置は取り外し可能で、学校では外しておけるものも。固定式の場合も目立ちにくいものや短期間の使用で済むものが増えています。
◆ 親御さんに知っておいてほしい3つのこと
1.「経過観察」も大切な治療
矯正をすぐに始めるのではなく、数か月〜数年にわたって経過を見ることもよくあります。焦らず、成長を見ながら治療のタイミングを考えましょう。
2. 癖の改善が矯正効果を大きく左右する
指しゃぶり、口呼吸、舌の癖などは、あごの成長や歯並びに直接影響します。装置だけでなく、生活習慣の見直しも大切です。
3. 家族全体でのサポートがカギ
お子さまが嫌がる時期もあります。毎日の装着・通院・応援など、家族みんなで取り組むことが、矯正治療の成功につながります。
◆ 【まとめ】迷ったらまずは相談から!
お子さまの歯並びに関して「もしかして…」と思ったときが、相談のタイミングです。
矯正治療は「何歳から始めるか」ではなく、「何が必要か」を正しく判断することが大切です。
西宮北口駅前歯科 ママとこどものはいしゃさんでは、小児矯正の無料相談を実施しています。矯正専門の歯科医師が、お子さま一人ひとりの状態を丁寧に確認し、最適なタイミングや治療法をご提案いたします。