その“しみる痛み”放置していませんか?冬に悪化しやすい知覚過敏と治療法

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冬になると、「冷たい風が歯に当たるだけでキーン!」「温かい飲み物がしみる…」と感じる方が多くなります。
この“しみる痛み”、そのまま我慢していませんか?

冬は知覚過敏が最も悪化しやすい季節。
一時的だからと放置してしまうと、歯だけでなくお口全体の健康にも悪影響を及ぼすことがあります。

今回は 「なぜ冬に知覚過敏が悪化するのか」、そして 「歯医者でできる治療法」、さらに 「自宅でできる予防策」 まで、
西宮北口駅前歯科ママとこどものはいしゃさんの視点でしっかり解説していきます。


冬に知覚過敏が増える3つの理由

冷たい外気が象牙質を刺激する

冬の冷たい空気は、象牙質が露出している部分にとって強い刺激になります。
口を少し開けただけでも冷気が入り、象牙細管という細い管を通じて神経に刺激が伝わり、キーンとした鋭い痛みが走ります。

特に

  • 〇歯ぐきが下がって根元が見えている人
  • 〇エナメル質が薄くなっている人
    は痛みを感じやすい傾向があります。

温度差が大きい飲食が多い

冬は、外の冷気で冷えた口に 熱い飲み物 を飲むことが増えます。
この「温度差」は歯にとって大きな負担で、微細なヒビ(マイクロクラック)が入ることもあります。

また、

  • 〇温かいスープ
  • 〇ホットコーヒー
  • 〇お鍋
    などを食べた後、冷たい外気に当たると、急激な温度変化で痛みが生じることも。

寒さからくるストレスで“食いしばり”が増える

寒いと体に力が入り、無意識に歯を食いしばることがあります。
食いしばりは

  • 〇歯のすり減り
  • 〇歯の亀裂
  • 〇歯ぐきへの負担
    などを引き起こし、知覚過敏をさらに悪化させます。

特に朝起きたときに顎が疲れている人は、冬の時期に食いしばりが強くなっているサインかもしれません。


知覚過敏の仕組みを簡単に説明

歯の表面には「エナメル質」があり、その下には「象牙質」があります。
象牙質には細い管(象牙細管)があり、その奥に神経が通っています。

普段はエナメル質が守ってくれていますが、

  • 〇歯磨きの力の入れすぎ
  • 〇歯ぎしり
  • 〇歯周病による歯ぐき下がり
  • 〇酸性飲料のとりすぎ

などで象牙質が露出すると、冷気や飲食物がこの細管を通って神経に伝わり、ピリッとした痛みを感じるのです。


知覚過敏を放置すると起こるトラブル

「しみるけど数秒で治まるから…」
「冬だけだし様子を見よう…」

このように放置すると、痛みが強くなったり、他の病気を見逃す危険があります。

痛みが慢性化する

象牙質の露出が進むと、痛みが日常的になり、食事がつらくなることも。

虫歯との見分けがつかなくなる

知覚過敏と虫歯は症状が似ています。放置すると虫歯を見落とすことに。

歯周病が進行している可能性

歯ぐき下がりが原因の場合、歯周病が進んでいるサインかもしれません。

歯のヒビ(クラック)が大きくなる

冬は温度差によって微細なヒビが入りやすく、放置すると割れるリスクがあります。

早めに歯医者で診断を受けることで、重症化を防ぐことができます。


歯医者で行う知覚過敏の最新治療

西宮北口駅前歯科ママとこどものはいしゃさんでは、患者さん一人ひとりの原因に合わせて治療を行っています。
ここでは代表的な治療法をご紹介します。


① 象牙細管を閉じる「知覚過敏コーティング」

薬剤を露出した象牙質に塗布し、刺激の通り道をブロックします。

  • 〇治療時間が短い
  • 〇その日からしみにくくなる
  • 〇効果の持続も良い

軽度~中度の知覚過敏に非常に有効な治療です。


② レーザー治療(神経の過敏を抑える)

歯科用レーザーを照射し、神経の反応を穏やかにする治療です。

  • 〇痛みのない治療
  • 〇冬場の冷気で痛むタイプに適している
  • 〇数回の施術で大きく改善することも

歯ぐきが下がっている部分にも有効です。


③ フッ素塗布でエナメル質を強化

高濃度フッ素を塗布することで、歯を酸から守り、内部までの刺激を減らします。
特に酸性飲料が原因の症状に効果的。


④ ナイトガード(マウスピース)で食いしばり対策

噛みしめによる歯の摩耗が疑われる場合は、マウスピースを作製します。

  • 歯のすり減りを予防
  • 歯のヒビを防ぐ
  • 顎関節の負担を軽減

冬は食いしばりが強くなるため、特におすすめです。


⑤ 歯周病治療(歯ぐき下がり対策)

歯ぐきが健康になると、露出していた歯の根元が守られ、痛みが軽減します。
定期的なクリーニングや歯石除去は、知覚過敏予防にもなります。


自宅でできる冬の知覚過敏予防

知覚過敏専用歯みがき粉を使う

硝酸カリウムや乳酸アルミニウムが痛みを和らげます。

やさしく磨く

力を入れすぎるとエナメル質を傷つけます。歯ブラシは「やわらかめ」を選ぶのが安心。

マスクで冷気対策

外気が歯に当たらないだけで痛みはかなり軽減します。

酸性食品をとりすぎない

レモン、炭酸、スポドリ、酢の物はエナメル質を溶かしやすいので注意。

温度差の激しい飲食を避ける

極端に熱い飲み物や、一気に冷たいものを飲むのは控えましょう。


しみる痛みは“体からのサイン”

冬の知覚過敏は季節的なものだから…と放置していると、
知らないうちに歯が削れたり、歯ぐきが下がったり、虫歯が進むことがあります。

「冷たい風で歯が痛い」
「温かい飲み物がしみる」
「歯ブラシが当たると電気が走るように痛む」

こうした症状がある場合は、早めの診察がおすすめです。

西宮北口駅前歯科ママとこどものはいしゃさんでは、
丁寧な診断により原因を見極め、最適な治療法をご提案しています。
冬の間だけ…と思っていた痛みが、実は大きなトラブルの前兆であることも少なくありません。


まとめ:冬の知覚過敏は早期ケアで改善できる

  • 〇冬は知覚過敏が悪化しやすい季節
  • 〇冷気・温度差・食いしばりが主な原因
  • 〇歯医者での治療で多くの人が改善
  • 〇放置すると悪化することも
  • 〇自宅でできる対策で再発予防が可能

しみる痛みは、歯が「助けて!」と発しているサインです。
早めにケアを行い、快適に冬を過ごしましょう。