むし歯の痛みと神経の関係

「ズキズキと歯が痛む」―そんな経験をしたことはありませんか?むし歯は初期の段階ではほとんど痛みを感じませんが、進行すると歯の神経にまで影響を及ぼし、強い痛みを引き起こします。この記事では、むし歯と神経の関係、痛みのサイン、そして適切な受診タイミングについて詳しく解説します。さらに、西宮北口駅前歯科ママとこどものはいしゃさんで行っている治療や予防の取り組みについてもご紹介します。
歯の構造と神経の役割
歯は外側から「エナメル質」「象牙質」「歯髄(神経)」の3層で構成されています。
- ●エナメル質:体の中で最も硬い組織。外部からの刺激を守る鎧のような役割。
- ●象牙質:エナメル質の内側にあり、やや柔らかい層。細い管(象牙細管)を通じて外部の刺激が神経に伝わります。
- ●歯髄(神経):血管や神経が集まる組織で、歯に栄養を送り、痛みを感じるセンサーの役割を持ちます。
この神経にむし歯が近づくほど、痛みは強くなるのです。
痛みの進行段階
むし歯による痛みは段階的に変化します。
① 初期むし歯(C1)
- 〇症状:ほぼ無症状。見た目は白濁や小さな黒い点。
- 〇痛み:なし、または冷たいものが少ししみる程度。
② 象牙質に到達したむし歯(C2)
- 〇症状:冷たい飲み物や甘いものがしみる。
- 〇痛み:刺激がなくなれば痛みも消える。
③ 神経に近いむし歯(C3)
- 〇症状:冷たいもの・熱いもの両方に反応。
- 〇痛み:ズキズキと強い痛み。夜眠れないこともある。
- 〇サイン:この段階は神経が炎症を起こしている可能性が高い。
④ 神経が壊死したむし歯(C4)
- 〇症状:痛みが一時的に軽減。
- 〇痛み:神経が死んでしまい痛みを感じない。
- 〇リスク:膿がたまり、腫れや再び激しい痛みが出る可能性。
「ズキズキ痛む」は神経が侵されているサイン
歯がズキズキと脈打つように痛むのは、歯髄炎(神経の炎症)が進んでいるサインです。特に、以下の特徴がある場合は注意が必要です。
- 〇何もしていなくても痛む
- 〇夜になると痛みが強くなる
- 〇痛み止めが効きにくい
- 〇歯茎が腫れてきた
この状態を放置すると、神経が壊死してしまい、根管治療(神経の治療)が必要になります。
受診のタイミング
むし歯は自然に治ることはありません。次のような症状が出たら、早めの受診が必要です。
- 〇冷たいもの・甘いものがしみる
- 〇ズキズキした痛みがある
- 〇歯の色が変わってきた
- 〇噛むと違和感がある
特に「ズキズキ痛む」段階に入ると、放置しても改善することはなく、症状は悪化していきます。受診の目安は「気になる症状が2〜3日続いたらすぐに歯医者へ」です。
放置するとどうなる?
むし歯を放置すると以下のようなリスクが高まります。
- 1.神経の壊死:痛みがなくなっても進行は止まらず、膿がたまる。
- 2.歯茎の腫れ・膿の袋:根尖病変と呼ばれる状態に発展。
- 3.全身への影響:菌が血流に乗り、心臓病や糖尿病の悪化リスク。
西宮北口駅前歯科ママとこどものはいしゃさんの取り組み
当院では、むし歯の早期発見・早期治療を大切にしています。
- ●丁寧な診査診断:レントゲンや口腔内カメラを用いた説明。
- ●痛みの少ない治療:表面麻酔や極細針を使用し、リラックスして受けられる工夫。
- ●根管治療の精密化:マイクロスコープやラバーダムを用いた感染予防。
- ●予防歯科の充実:定期健診、フッ素塗布、シーラントでむし歯を未然に防ぐ。
- ●親子で通いやすい環境:キッズスペースやバリアフリー設計で、小さなお子さま連れでも安心。
「痛みが出てからでは遅い」ということを念頭に置き、定期的にチェックすることをおすすめします。
まとめ
- 〇むし歯の痛みは進行度により変化する。
- 〇「ズキズキ痛む」は神経が炎症を起こしているサイン。
- 〇放置すると神経の壊死や全身への影響を及ぼす可能性がある。
- 〇早めの受診と定期健診で、むし歯は防げる。
西宮北口駅前歯科ママとこどものはいしゃさんでは、お子さまから大人の方まで安心して通える環境を整えています。気になる症状がある方は、ぜひ一度ご相談ください。あなたの歯の健康を守るため、私たちが全力でサポートいたします。