夏は歯ぎしりが増える⁉寝苦しい夜とお口の関係

~睡眠の質・ストレスと歯の健康の深い関係~

梅雨が明け、いよいよ本格的な夏の到来。暑さと湿度の影響で寝苦しい夜が続くと、「朝起きたら顎がだるい」「歯が痛む」「詰め物が取れていた」といった、お口の不調を訴える方が西宮北口駅前歯科にも増えてきます。

これらの症状、実は“歯ぎしり(ブラキシズム)”が関係しているかもしれません。そして、この歯ぎしり――夏に増える傾向があるのです。

今回は、「なぜ夏に歯ぎしりが増えるのか?」「睡眠・ストレスとお口の健康の関係」「対策方法と西宮北口駅前歯科でできるサポート」について、詳しく解説していきます。


歯ぎしりとは?見えないリスクに注意!

歯ぎしりは無意識のうちに歯を強くこすり合わせたり、噛みしめたりする行為で、特に就寝中に起こることが多く、自覚しにくいのが特徴です。

主なタイプには:

  • グラインディング:歯をギリギリと擦る
  • クレンチング:音を伴わない強い食いしばり
  • タッピング:カチカチと小刻みに歯を鳴らす

どのタイプであれ、歯や顎、筋肉に強い負担をかけ続けることで、様々な不調を引き起こします。


なぜ“夏”に歯ぎしりが増えるのか?

1. 睡眠の質が低下するから

夏は高温多湿で寝苦しく、睡眠が浅くなりがちです。浅い眠り(レム睡眠)の間に歯ぎしりが起きやすいため、質の悪い睡眠が歯ぎしりを助長するのです。

特に夜間エアコンを切る設定にしている方は要注意。夜間~明け方にかけて室温が上昇し、無意識に何度も目覚めたり、寝返りを打ったりして眠りが浅くなります。

2. ストレスがたまりやすいから

夏バテ、冷房疲れ、仕事の忙しさ、子どもの夏休み…。知らず知らずのうちにストレスが溜まり、交感神経が過剰に働く状態が続くと、寝ている間も緊張が取れず、歯ぎしりが起きやすくなります。

西宮北口駅前歯科に通われている患者様の中にも、「歯が欠けた」「顎が痛い」と訴える方が少なくありません。

カウンセリングの結果、原因は「季節性のストレス」や「睡眠の質の悪化」にあるケースが多数見られます。

3. 自律神経の乱れが起きやすいから

暑さと冷房の温度差により、自律神経はバランスを崩しやすくなります。自律神経が乱れると、筋肉の緊張が抜けず、就寝中も身体がリラックスできません。特に咬筋(噛む筋肉)が緊張すると、歯ぎしり・食いしばりを誘発します。


歯ぎしりがもたらすお口のトラブルとは?

歯ぎしりを放置していると、以下のようなトラブルが起こるリスクがあります。

  • 歯のすり減り・破折
  • 知覚過敏の悪化
  • 詰め物・被せ物の脱落・破損
  • 周病の進行
  • 顎関節症(カクカク・痛み・開けづらさ)
  • 頭痛や肩こり、全身疲労感

西宮北口駅前歯科では、患者さまの歯の摩耗状態や噛み合わせを丁寧に診察し、歯ぎしりのサインを見逃さないよう取り組んでいます。


歯ぎしりを減らすための生活習慣アドバイス

寝室環境を快適に保つ

  • ・室温は28℃前後、湿度は40~60%をキープ
  • ・エアコンのタイマーではなく、弱冷房の継続運転がおすすめ
  • ・遮光カーテンで朝の日差しをコントロール

寝る前1時間はリラックスタイムに

  • ・スマホやパソコンを見ない
  • ・ゆっくり湯船に浸かる
  • ・アロマや音楽を取り入れて副交感神経を優位に

カフェイン・アルコールを控える

就寝前のコーヒーやお酒は眠りを浅くし、歯ぎしりのリスクを高めます。夜はハーブティーや白湯に切り替えるのがおすすめです。


西宮北口駅前歯科でできる「歯ぎしり」対策

ナイトガード(マウスピース)の作製

当院では、就寝時に装着するナイトガード(マウスピース)の作製を行っております。保険適用での対応も可能です。厚み、材質などを個々の症状に合わせて調整し、快適な装着感を追求します。

咬合診断・バイトチェック

歯ぎしりの根本原因として「咬み合わせのズレ」が潜んでいるケースもあります。精密な咬合診断を行い、必要に応じて調整を施すことで、歯ぎしりの軽減が期待できます。

ボトックス治療(筋肉の緊張緩和)

近年注目されているのが、咬筋(噛む筋肉)にボトックスを注射して過緊張を抑える方法。数ヶ月に一度の施術で、筋肉の収縮を穏やかにし、歯ぎしりを軽減できます。

■ 定期検診と生活指導

歯ぎしりによるダメージの早期発見・早期対応が大切です。当院では、歯の健康チェックと併せて、生活習慣やストレス管理のアドバイスも行っています。お口のトラブルを未然に防ぐために、定期的な受診をおすすめします。


まとめ:夏の歯ぎしりを「見逃さない」ことが大切です

夏は寝苦しさやストレスによって、歯ぎしりのリスクがぐんと高まる季節。
知らないうちに歯にダメージが蓄積し、気づいたときには「歯が欠けていた」「詰め物が取れていた」となってしまうこともあります。

西宮北口駅前歯科では、患者さま一人ひとりに合った歯ぎしり対策をご提案し、将来のお口の健康を守るお手伝いをしています。
「朝起きると顎が痛い」「歯がすり減ってきた気がする」「食いしばっていることが多い」――そんな方は、ぜひ一度ご相談ください。

夏こそ、お口のケアを見直すチャンスです。快適な睡眠と健康な歯を手に入れ、心地よい毎日を過ごしましょう。