子どもの未来を支えるために ― ネオキャップビムラーを学んできました

院長ブログ
ネオキャップビムラー研修に参加して
皆さま、こんにちは。西宮北口駅前歯科 院長の山城です。
今回は、8月30日・31日の2日間にわたり、長野県で開催された「ネオキャップビムラー矯正」の研修に参加してきました。その体験と学びを、少し長くなりますがブログにまとめてみたいと思います。
兵庫から長野へ――早朝出発の2日間
研修当日は、兵庫県宝塚から長野まで、始発の電車に乗って移動しました。朝早くまだ薄暗い中での出発は大変でしたが、学びたい気持ちの方が強く、不思議と疲れは感じませんでした。移動中も、これから始まる研修に向けて、当院で小児矯正を受けてくれている患者さんの顔が頭に浮かび、「今回の研修を必ず臨床に活かそう」と強く思いました。
長野は空気が澄んでおり、夏の終わりの心地よい気候が迎えてくれました。普段の診療ではなかなか体験できない環境の中で、集中して学べる2日間になると感じました。

ネオキャップビムラーとは?
矯正治療にはさまざまな方法がありますが、今回学んだ「ネオキャップビムラー」は、従来のビムラー装置を改良した、取り外し式の小児矯正装置です。
特徴は、 顎の健全な成長を促しながら歯並びを整えていく という点です。
特に成長期のお子さまに適しており、歯を無理に動かすのではなく、骨格や筋肉のバランスを整え、自然な発育を助けることができます。その結果、歯並びだけでなく、呼吸や姿勢、集中力、睡眠の質など、全身の健康にも良い影響があると考えられています。
当院でも小児矯正のニーズは年々高まっており、患者さまや保護者の方から「どの方法がいいのか分からない」というご相談を多くいただきます。その中で、ネオキャップビムラーは新しい選択肢として非常に可能性を感じており、今回の研修参加を決意しました。
研修内容と学び
2日間の研修は、基礎から臨床応用までとても濃い内容でした。
講師の先生方は長年にわたり数多くの症例を経験されており、実際の患者さんの経過を詳細に解説してくださいました。歯の動きだけでなく、顎の成長や筋肉の発達に合わせた治療の進め方を学ぶことができ、非常に実践的でした。
特に印象に残ったのは、装置を入れるだけで筋機能訓練が行われ、口腔習癖が改善されるということです。矯正治療は単なる「歯並びの改善」ではなく、子どもの将来の健康を支える大切なプロセスであると改めて実感しました。
また、全国各地から集まった先生方との交流も非常に刺激になりました。同じ志を持つ仲間とディスカッションを重ねる中で、自分の診療スタイルを客観的に見つめ直すことができ、新しい気づきもたくさん得られました。
患者さまへの想い
今回の学びを通して、「もっと早くに知っていれば助けられたかもしれない子どもたちがいた」という思いも込み上げてきました。
歯並びが悪いまま成長してしまうと、将来的に大人の矯正や外科的処置が必要になる場合があります。しかし、小児期に正しい方法で顎の成長をサポートすれば、大掛かりな治療を避けられるケースが多いのです。
「子どもの歯並びをどうにかしてあげたい」
「でも痛い矯正は嫌がるのでは…」
「本当に必要なの?」
そう悩まれている保護者の方に対して、安心して選んでいただける選択肢を提供できるよう、さらに知識と技術を深めていきたいと考えています。
研修を終えて
兵庫から長野までの移動は正直大変でしたが、それ以上に得られた学びと経験はとても貴重なものでした。診療に戻った今も、患者さんに説明する時の言葉や装置の調整の一つひとつに、この研修での学びが活きています。
今後は、ただ装置を提供するだけではなく、お子さま一人ひとりの成長を見守りながら、保護者の方と一緒に将来をデザインしていくような小児矯正 を目指したいと思います。
最後に
改めて、学び続けることの大切さを感じた2日間でした。歯科医療は日々進歩しており、常に最新の知識と技術を取り入れていくことで、患者さまにより良い治療を提供できます。
これからも西宮北口駅前歯科では、小児から大人まで幅広い患者さまにとって安心できる歯科医院であるよう努めてまいります。
子どもの歯並びや矯正に関してご不安のある方は、どうぞお気軽にご相談ください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。