実は虫歯より多い?乳歯の“すり減り”に注意が必要な理由

はじめに
「子どもの歯は虫歯になっていないから大丈夫」
そう思っている保護者の方は多いのではないでしょうか。
もちろん虫歯予防はとても大切ですが、近年、小児歯科では虫歯と同じくらい注意したい問題として「乳歯のすり減り(咬耗・摩耗)」が増えています。
乳歯は永久歯よりも柔らかく、もともとすり減りやすい特徴があります。しかし、近年は食いしばりや歯ぎしり、噛み合わせの異常、生活習慣などの影響で、年齢の割に大きくすり減ってしまうお子さまが少なくありません。
乳歯のすり減りを放置すると、将来の歯並びや顎の成長にも影響する可能性があります。
今回は、乳歯のすり減りの原因やリスク、予防方法について、西宮北口駅前歯科ママとこどものはいしゃさんが詳しく解説します。
乳歯の「すり減り」とは?
歯の表面は「エナメル質」という硬い組織で覆われています。
しかし乳歯のエナメル質は永久歯の約半分程度の厚さしかありません。
そのため、
- ●食事で噛む
- ●歯ぎしりをする
- ●食いしばる
- ●強い力が加わる
といった刺激によって簡単にすり減ってしまいます。
特に前歯や奥歯の噛む面が平らになっている場合は注意が必要です。
適度なすり減りは成長過程で見られる自然な現象ですが、過度なすり減りは異常なサインかもしれません。
なぜ乳歯はすり減りやすいの?
① エナメル質が薄い
乳歯は永久歯に比べて構造的に柔らかく薄い特徴があります。
大人では問題にならない程度の力でも、子どもの歯では大きなダメージになることがあります。
② 顎の成長途中である
子どもの顎は発育途中です。
成長に伴い噛み合わせが変化するため、一部の歯だけに強い力が集中することがあります。
これによって特定の歯が大きくすり減るケースがあります。
③ 歯ぎしりが多い
実は子どもの歯ぎしりは珍しくありません。
2~10歳頃までのお子さまではよく見られます。
夜寝ている時に
- ・ギリギリ
- ・キリキリ
- ・ギュッ
と歯を擦り合わせることで乳歯が大きく削れてしまうことがあります。
子どもの歯ぎしりはなぜ起こる?
保護者の方から
「毎晩歯ぎしりをしています」
「大丈夫でしょうか?」
という相談をよく受けます。
子どもの歯ぎしりには様々な原因があります。
噛み合わせの調整
成長期の歯ぎしりは、顎や歯並びを調整するために起こる生理現象とも考えられています。
ストレス
- ●幼稚園
- ●保育園
- ●学校
- ●習い事
などの環境変化によるストレスが関係することもあります。
睡眠の質の低下
- ●鼻づまり
- ●アレルギー
- ●口呼吸
などによって睡眠が浅くなり歯ぎしりが増えることがあります。
乳歯がすり減るとどうなる?
① 歯がしみる
エナメル質が削れると内部の象牙質が露出します。
すると
- ●冷たい飲み物
- ●アイス
- ●冷たい食べ物
でしみる症状が出ることがあります。
② 歯が欠けやすくなる
薄くなった歯は衝撃に弱くなります。
転倒や硬いものを噛んだ時に欠けてしまうこともあります。
③ 噛みにくくなる
奥歯の高さが失われると、噛む力が低下します。
結果として
- ●丸飲み
- ●偏食
- ●咀嚼不足
につながることがあります。
④ 顎の発育に影響する
乳歯は単なる「生え変わる歯」ではありません。
顎の成長を支える重要な役割があります。
過度なすり減りによって噛み合わせが変化すると、
- ●顎の成長バランス
- ●顔貌
- ●歯列発育
に影響を与える可能性があります。
⑤ 将来の歯並びに影響する
乳歯の高さは永久歯が生えるスペースを維持する役割があります。
早期に大きくすり減ることで
- ●出っ歯
- ●叢生(ガタガタ)
- ●開咬
などのリスクが高まる場合があります。

虫歯と間違えやすいケース
すり減った部分が黄色く見えるため、
「虫歯ができた!」
と思われることがあります。
しかし実際には虫歯ではなく、象牙質が見えているだけというケースも少なくありません。
逆に、
「ただ削れているだけ」
と思っていたら虫歯が進行していたケースもあります。
そのため歯科医院での診断が重要になります。
こんな症状は要注意
次のような症状がある場合は一度歯科医院で相談しましょう。
- ●前歯が平らになっている
- ●奥歯の溝がなくなっている
- ●歯が黄色く見える
- ●冷たいものがしみる
- ●夜間の歯ぎしりが強い
- ●歯が欠けた
- ●食事に時間がかかる
- ●口を閉じると力が入っている
早期発見が大切です。
ご家庭でできる予防方法
食事中によく噛む習慣をつける
柔らかいものばかり食べていると顎の発達が不十分になることがあります。
適度に噛み応えのある食材を取り入れましょう。
姿勢を整える
姿勢の悪さは噛み合わせに影響します。
特に
- ●猫背
- ●頬杖
- ●うつ伏せ寝
には注意しましょう。
睡眠環境を整える
十分な睡眠は歯ぎしり予防にもつながります。
- ●規則正しい生活
- ●適度な運動
- ●就寝前のスマホ制限
も大切です。
鼻呼吸を意識する
口呼吸は歯ぎしりや噛み合わせ異常の原因になることがあります。
普段から口が開いている場合は早めの相談がおすすめです。
定期健診でチェックすることが重要
乳歯のすり減りは、保護者の方だけでは気付きにくいことがあります。
歯科医院では
- ●すり減りの程度
- ●噛み合わせ
- ●顎の成長
- ●歯ぎしりの兆候
- ●永久歯への影響
などを総合的に確認できます。
定期健診によって早期発見・早期対応が可能になります。

西宮北口駅前歯科ママとこどものはいしゃさんの小児歯科
西宮北口駅前歯科ママとこどものはいしゃさんでは、虫歯治療だけでなく、
お子さまの成長発育を見据えた小児歯科診療を行っています。
当院では、
- ✅乳歯のすり減りチェック
- ✅噛み合わせ診断
- ✅歯ぎしり相談
- ✅歯並び相談
- ✅小児矯正相談
- ✅フッ素塗布
- ✅予防歯科
など幅広く対応しております。
「虫歯はないけれど歯が削れている気がする」
「歯ぎしりが気になる」
「将来の歯並びが心配」
という方もお気軽にご相談ください。
お子さま一人ひとりの成長に合わせた診療をご提案いたします。
まとめ
乳歯のすり減りは、虫歯ほど知られていないものの、多くのお子さまに見られる問題です。
乳歯は永久歯よりも柔らかく、歯ぎしりや噛み合わせの影響を受けやすいため、
気付かないうちに大きくすり減っていることがあります。
放置すると、
- 🦷知覚過敏
- 🦷噛み合わせの異常
- 🦷顎の成長への影響
- 🦷将来の歯並びの問題
につながる可能性もあります。
大切なのは「虫歯がないから安心」ではなく、お口全体の成長を定期的にチェックすることです。
西宮北口駅前歯科ママとこどものはいしゃさんでは、お子さまのお口の健康を長期的な視点でサポートしています。
乳歯のすり減りや歯ぎしりが気になる方は、ぜひ一度ご相談ください。お子さまの健やかな成長のために、私たちがしっかりサポートいたします。