寒さ・ストレスで悪化⁉ 冬に増える“歯ぎしり・食いしばり”とその影響
〜西宮北口駅前歯科が解説する「冬の歯と心身ケア」〜

冬が近づくと「朝起きたときに顎が疲れている」「歯がしみる」「肩こりや頭痛がひどい」といったお悩みを訴える方が増えてきます。
その原因のひとつとして注目されているのが、**“歯ぎしり”や“食いしばり”**です。
寒さやストレスが強くなる冬は、無意識のうちに歯を強く噛みしめる時間が長くなりやすく、歯や顎、そして全身にさまざまな悪影響を及ぼします。
「冬に歯ぎしり・食いしばりが増える理由」や「放置するとどうなるのか」、そして「正しいケア・予防法」について詳しく解説します。
なぜ冬に“歯ぎしり・食いしばり”が増えるのか?
① 寒さによる筋肉の緊張
寒い季節は、体温を逃がさないように筋肉が自然と収縮します。肩や首をすくめたり、顎を引き締めたりする姿勢を長時間続けることで、咬筋(こうきん)や側頭筋といった「噛む筋肉」が常に緊張状態になります。
この筋肉のこわばりが続くと、無意識に歯を強く噛みしめてしまう「食いしばり」を引き起こします。
② 睡眠の質の低下とストレス
冬は日照時間が短くなるため、体内時計のリズムが乱れやすく、睡眠の質が低下しがちです。
睡眠が浅くなると、脳が「ストレス解消」のために体を動かすよう働きかけ、その一環として**睡眠中の歯ぎしり(ブラキシズム)**が起こることがあります。
また、年末の忙しさや環境の変化に伴う精神的なストレスも、歯ぎしりの大きな誘因です。
ストレスがかかると、交感神経が優位になり筋肉が緊張状態に。結果として、「無意識に噛む力」が強まり、睡眠中・日中問わず歯や顎に負担をかけるのです。
③ マスク生活や冷たい空気の影響
マスクを長時間着けることで口呼吸になりやすく、口まわりの筋肉が硬くなる傾向もあります。
さらに、外気の冷たさによって頬や顎がこわばると、咬みしめが起こりやすくなります。
「寒いと歯をカチカチ鳴らす」という経験をしたことがある方も多いのではないでしょうか?
それも筋肉の収縮による自然な反応のひとつです。
歯ぎしり・食いしばりがもたらす6つの悪影響
歯ぎしりや食いしばりは、「ただ音が鳴るだけ」「朝少し顎がだるいだけ」と思われがちですが、放置すると歯や全身に深刻なトラブルを引き起こします。
ここでは代表的な6つの影響を紹介します。
① 歯のすり減り・欠け
強い力で歯同士をこすり合わせることで、エナメル質が削られ、歯の表面が平らになってしまいます。
ひどい場合は歯の先端が欠けたり、詰め物・被せ物が割れたりすることもあります。
特にセラミックやレジンなどの人工歯は強い圧力に弱く、歯ぎしりを放置すると再治療が必要になるケースも少なくありません。
② 知覚過敏
歯のすり減りによって象牙質が露出すると、冷たい水や空気がしみる知覚過敏の症状が現れます。
冬の冷たい風を吸い込んだだけで歯がズキンと痛む方は、歯ぎしり・食いしばりのサインかもしれません。
③ 顎関節症
顎の関節(顎関節)は非常にデリケートです。
強い力での噛みしめが続くと、関節や筋肉に炎症が起こり、「口が開けにくい」「カクカク音がする」「顎が痛い」などの症状が出ます。
放置すると慢性的な顎関節症につながることもあるため、早めの対策が必要です。
④ 頭痛・肩こり・首こり
噛む筋肉が常に緊張していると、首・肩の筋肉にも負担がかかります。
血行が悪くなり、慢性的な頭痛や肩こり、首のだるさといった全身症状を引き起こします。
特にデスクワークが多い方は、姿勢の悪さと相まって悪循環に陥りやすいです。
⑤ 歯周病の悪化
歯ぎしりの強い力は、歯を支える歯槽骨や歯ぐきにも影響を与えます。
歯に過度な負担がかかることで歯周病が進行しやすく、歯が揺れたり、歯ぐきが下がったりすることがあります。
⑥ 睡眠の質の低下
歯ぎしりは睡眠中の筋肉活動を増やすため、熟睡を妨げる原因にもなります。
起床時の疲労感や集中力の低下、昼間の眠気など、日常生活のパフォーマンスにも影響を及ぼします。
西宮北口駅前歯科で行う「歯ぎしり・食いしばり」への診断と治療
歯ぎしりや食いしばりは、本人が気づきにくい習慣です。
西宮北口駅前歯科では、歯や筋肉、顎関節の状態を総合的にチェックし、**「どの程度の力が加わっているのか」「どのタイミングで起きているのか」**を丁寧に診断します。
① 精密な咬合(こうごう)チェック
歯のすり減り方や咬み合わせのズレ、筋肉の張りなどを確認し、歯ぎしり・食いしばりの原因を分析します。
必要に応じて、位相差顕微鏡でお口の細菌バランスを確認し、歯茎への影響も評価します。
② マウスピース(ナイトガード)の作製
夜間の歯ぎしりが強い方には、オーダーメイドのマウスピースをおすすめしています。
上の歯に装着することで、歯同士の接触を防ぎ、顎や筋肉への負担を軽減します。
透明で違和感が少なく、睡眠の妨げになりにくい設計です。
③ ボトックス治療による筋肉緩和
強い食いしばりで顎の筋肉(咬筋)が発達してしまっている場合には、ボトックス注射による治療も有効です。
咬筋の緊張を和らげ、噛む力を自然に軽減することで、歯や関節の負担を抑えます。
西宮北口駅前歯科では、表情や噛み合わせのバランスを考慮しながら安全に施術を行っています。
④ 生活習慣・姿勢のアドバイス
噛みしめ癖を改善するためには、日常生活での意識も大切です。
「上下の歯を常に離しておく」「仕事中はリラックス姿勢を意識する」「温かい飲み物で筋肉をゆるめる」など、患者さまのライフスタイルに合わせたアドバイスを行います。
日常でできる!歯ぎしり・食いしばりセルフケア
歯科医院での治療と並行して、日常生活でできるセルフケアも実践していきましょう。
① 「歯と歯を離す」意識を持つ
リラックスした状態では、上下の歯は軽く離れています。
気づいたときに「今、噛みしめていないかな?」とチェックし、離す習慣をつけましょう。
パソコンやスマホの画面に「歯を離す」とメモを貼るのもおすすめです。
② 顎まわりを温める
冷えた筋肉はこわばりやすいため、就寝前に温かいタオルで頬やこめかみを温めると、血流が良くなりリラックス効果が得られます。
③ ストレス解消・リラクゼーション
適度な運動や深呼吸、趣味の時間など、自分に合った方法でストレスを和らげることが大切です。
特に睡眠の質を高めることは、歯ぎしり予防に直結します。寝る前のスマホ使用を控えるのも効果的です。
④ 食事のとり方にも注意
硬い食べ物を過度に噛む習慣や、片側ばかりで噛む癖は、筋肉のアンバランスを招きます。
両側をバランスよく使い、柔らかすぎない程度の食事を心がけましょう。
放置しないで!早期対応が未来の歯を守る
歯ぎしりや食いしばりは、日常的でありながら「放置すると大きな問題」に発展する可能性があります。
歯がすり減る・割れるだけでなく、顎関節や筋肉、頭痛などの全身トラブルに広がることも。
冬場は特に、寒さやストレスで無意識に力が入る季節です。
「朝起きたときに顎がだるい」「歯がしみる」「被せ物がよく取れる」といったサインを感じたら、ぜひ早めに【西宮北口駅前歯科】へご相談ください。
西宮北口駅前歯科の特徴
西宮北口駅前歯科では、一般歯科・予防歯科・矯正・審美・インプラントまで幅広く対応しています。
また、**“痛みの少ない治療”や“口腔機能の総合的サポート”**を重視しており、患者さま一人ひとりに合わせた丁寧なカウンセリングを行っています。
歯ぎしりや食いしばりのような「小さな違和感」も、早期に対応すれば歯の健康を長く守ることができます。
お口のトラブルが気になる方は、どうぞお気軽にご相談ください。
まとめ
- 〇冬は寒さとストレスで「歯ぎしり・食いしばり」が増える
- 〇放置すると歯や顎だけでなく、全身の不調にもつながる
- 〇西宮北口駅前歯科では、マウスピース治療・ボトックス・生活指導など総合的に対応可能
- 〇「噛みしめているかも」と思ったら、早めの受診が大切
冬の寒さに負けない“健やかな歯と笑顔”を守るために――
西宮北口駅前歯科は、あなたの口元と全身の健康をサポートします。