食欲の秋に注意!“よく噛むこと”が健康のカギ―歯と消化の深い関係―

秋といえば「食欲の秋」。旬の食材が豊富で、ついつい食が進む季節ですね。
しかし、美味しい食事を楽しむために欠かせないのが――**“よく噛むこと”**です。
噛むことは単に食べ物を細かくするだけでなく、「消化」「脳の活性化」「肥満予防」「お口の健康維持」など、身体全体にさまざまな良い影響を与えます。

今回は、「噛むこと」と「健康」「歯の役割」の関係を、西宮北口駅前歯科ママとこどものはいしゃさんの視点で詳しくご紹介します。


 1. 秋は“よく噛む”意識が大切な季節!

秋は、栗・さつまいも・きのこ・新米など、食感を楽しめる食材が多い季節。
つい「美味しい!」と食べ過ぎてしまう時期でもあります。ですが、噛む回数が少ないと、満腹中枢が刺激される前に食べ過ぎてしまい、肥満や胃腸の負担につながることも。

一方で、よく噛むことには次のような効果があります

  • 〇食べ過ぎ防止(満腹感アップ)
  • 〇消化促進(唾液の消化酵素アミラーゼが働く)
  • 〇脳の活性化(認知機能・集中力アップ)
  • 〇口腔内の清掃効果(唾液分泌が増える)
  • 〇顎の発達・正しい噛み合わせ維持

秋の味覚を存分に楽しむためにも、「しっかり噛む」習慣づくりが大切です。


2. 「噛む」と「消化」はどんな関係があるの?

噛むことで食べ物を“消化しやすい形”にする

消化の第一歩は、「口の中」から始まります。
よく噛むことで、食べ物が細かくなり、胃や腸での分解がスムーズになります。逆に、噛まずに飲み込むと胃腸への負担が増大し、消化不良や胃もたれの原因に。

唾液の力も重要!

唾液には「アミラーゼ」という酵素が含まれています。
この酵素は、炭水化物を分解し、糖に変える働きがあります。特に、ごはんやパンなどの炭水化物を食べるときは、よく噛むほど唾液が出て消化がスムーズに!

西宮北口駅前歯科ママとこどものはいしゃさんでも、患者さんに「噛むことの大切さ」を伝える際は、単に“歯を使う”だけでなく、“胃腸の健康を守る”という観点からも指導を行っています。


 3. よく噛まない人が増えている!? 現代人の噛む力の低下

柔らかい食べ物が増えた現代。
ファーストフードやレトルト食品、やわらかいお菓子などの普及により、現代人の「噛む回数」は昔の半分以下とも言われています。

昔と今の噛む回数の違い

時代食事内容一食あたりの平均咀嚼回数
弥生時代玄米・根菜類・干物など約4,000回
昭和初期和食中心(煮物・魚・野菜)約1,500回
現代パン・パスタ・ハンバーグなど約600回

驚くほど減っていますよね。
噛む回数が減ることで、顎の発達が不十分になったり、歯並び・噛み合わせのトラブル、さらには消化器系への負担増加にもつながります。


4. 「噛まない食事」が引き起こすリスク

噛む力の低下は、単に「食べるスピードが速い」というだけではありません。
次のようなトラブルにも関係しています。

● ① 肥満・糖尿病のリスク上昇

よく噛まないと、満腹中枢が刺激される前に食べ過ぎてしまい、血糖値が急上昇。
その結果、肥満や糖尿病のリスクが高まります。

● ② 顎関節症や噛み合わせの乱れ

噛む回数が少ないと、顎の筋肉や骨が十分に使われず、顎関節症や歯列不正を引き起こすことがあります。
特に成長期のお子さんでは、「よく噛む習慣」=健全な顔の成長にもつながるため注意が必要です。

● ③ 認知機能の低下

近年の研究では、「噛む力」と「脳の働き」が深く関係していることが分かっています。
しっかり噛むことで脳血流が増え、集中力・記憶力の維持につながるのです。高齢者の方では、噛む力の低下が認知症リスクに関係しているという報告もあります。

● ④ 唾液分泌の減少と口臭・虫歯リスク

噛むことで唾液が分泌され、口の中を洗い流す自浄作用が働きます。
噛まないことで唾液が減ると、細菌が繁殖しやすくなり、口臭・虫歯・歯周病のリスクが高まります。


5. 子どもにこそ身につけたい「よく噛む習慣」

西宮北口駅前歯科ママとこどものはいしゃさんでは、特に小児期から「よく噛むことの大切さ」をお伝えしています。
幼児期の噛む習慣は、将来の歯並び・発音・集中力にまで影響するためです。

よく噛む子の特徴

  • 〇顎の発達が良く、歯並びがきれい
  • 〇姿勢が良い、集中力が高い
  • 〇食べ物の好き嫌いが少ない
  • 〇消化が良く、便通も整いやすい

逆に、噛む回数が少ないと、顎が小さくなり、歯が並ぶスペースが足りず「歯並びがガタガタに」というケースも増えています。

西宮北口駅前歯科ママとこどものはいしゃさんでは、お子さま一人ひとりの成長や噛み合わせを見ながら、噛む力を育てるサポートを行っています。
小児矯正(Vキッズ)や咬合育成のご相談も可能です。


 6. 「よく噛む」ための簡単トレーニングと工夫

「噛むことの大切さは分かっても、なかなか習慣化できない…」という方へ。
毎日の食事でできる簡単な工夫を紹介します!

食べ方の工夫

  1. 1.一口ごとに箸を置く
     →急いで食べる癖を防ぎ、自然と咀嚼回数が増えます。
  2. 2.左右の歯でバランスよく噛む
     →片側噛みのクセを防止し、顔の歪みを予防。
  3. 3.「30回噛む」を目安に
     →最初は大変でも、慣れると自然に噛む回数が増えます。

食材の工夫

  • 〇玄米・雑穀米
  • 〇根菜類(ごぼう、れんこん、にんじんなど)
  • 〇イカ・たこ・ナッツ類
  • 〇皮ごと食べられる果物

こうした噛み応えのある食材を意識的に取り入れると、自然と咀嚼習慣が身につきます。


 7. 噛む力を支える「健康な歯と歯ぐき」

噛むために最も大切なのが、「歯がしっかりしていること」。
歯周病やむし歯で歯を失うと、噛む力が低下し、食べられるものが制限されてしまいます。

定期検診で“噛む力”を守る

西宮北口駅前歯科ママとこどものはいしゃさんでは、定期検診とプロによるクリーニングを通じて、歯ぐきや咬合の状態をチェックしています。
「噛みにくい」「顎が疲れる」「食べづらい」などの違和感があれば、早めの受診がおすすめです。

また、歯を失ってしまった場合も、インプラント・ブリッジ・義歯などで噛む機能を回復させることができます。
「もう固いものが食べられない」とあきらめずに、ぜひご相談ください。


 8. 秋の味覚を“おいしく・健康的に”楽しむために

秋は食材が豊富で、食べる喜びを感じられる季節。
だからこそ、「噛む」という行為を意識して、おいしさと健康を両立させましょう。

ポイントをまとめると↓

よく噛むことで得られる効果説明
消化促進唾液中の酵素で胃腸への負担軽減
満腹感アップ食べ過ぎ防止・肥満予防
顎の発達歯並び・噛み合わせが整う
脳の活性化記憶力・集中力アップ
口腔内環境の改善唾液分泌増加で虫歯・口臭予防

 9. 西宮北口駅前歯科ママとこどものはいしゃさんで“噛む健康”をサポート

当院では、「よく噛めるお口」を守るために、以下のようなサポートを行っています。

  • 〇歯周病・むし歯の早期発見と治療
  • 〇噛み合わせチェック・顎関節の評価
  • 〇子どもの咬合育成(Vキッズ・小児矯正)
  • 〇定期的なクリーニングと予防指導
  • 〇食習慣・咀嚼トレーニングのアドバイス

「噛むこと」は、お口だけでなく全身の健康を左右する大切な生活習慣です。
“美味しく食べる力”をいつまでも保てるように、私たちがサポートいたします。


 10. まとめ ― よく噛むことは、最高の健康習慣!

秋の味覚を楽しむとき、ぜひ「ゆっくり・よく噛む」を意識してみてください。
噛むことは、健康・美容・脳の活性化、すべてにつながる“究極の健康法”です。

お子さまから大人まで、家族みんなで「しっかり噛んで健康に!」をサポートいたします。
お気軽にご相談ください。