高齢者の口腔ケアと誤嚥予防
秋になると、紅葉狩りや運動会、敬老の日などの行事が増え、家族で集まる機会も多くなります。そんな季節だからこそ、特に高齢者の 口腔ケア や 誤嚥予防 が大切です。
美味しい食事や楽しい会話を安心して楽しむためには、噛む力や飲み込む力を維持することが欠かせません。高齢になると、むし歯や歯周病だけでなく、口の筋力低下による嚥下障害（飲み込みにくさ）も起こりやすくなります。
本記事では、秋の行事にあわせて、高齢者の口腔ケアの重要性や簡単にできる口腔体操、誤嚥防止のポイントについて詳しく解説します。また、 西宮北口駅前歯科 ママとこどものはいしゃさん が取り組む高齢者歯科の特徴もご紹介します。
高齢者が抱えやすい口腔トラブル
高齢者の口腔は、加齢に伴いさまざまな変化が起こります。主なトラブルとしては以下のようなものがあります。
- ●歯の喪失や義歯の使用：噛む力の低下や入れ歯の不具合が食事の楽しみを減らす
- ●むし歯や歯周病の進行：歯ぐきの炎症や痛みにより、食欲が低下する
- ●口腔乾燥（ドライマウス）：唾液が減ることで口腔内の自浄作用が低下
- ●嚥下障害（飲み込みにくさ）：誤嚥や窒息のリスクが高まる
特に嚥下障害は、誤嚥性肺炎など命に関わるリスクもあるため注意が必要です。秋の食材は硬さや繊維質が豊富なものが多く、咀嚼や嚥下の力が弱いと誤嚥の原因になることもあります。
秋の行事と口腔ケアの重要性
秋は敬老の日をはじめ、家族が集まる機会が多い季節です。
- ●敬老の日の食事会：柔らかく調理した旬の食材でも、噛む力や飲み込む力が低下していると安心して食べられない場合があります。
- ●運動会や紅葉狩り：遠出をする機会が増えると、食事のタイミングや内容が不規則になりやすく、口腔ケアがおろそかになりがちです。
このような秋の行事を楽しむためにも、日常的な口腔ケアと嚥下機能の維持が欠かせません。
高齢者向け口腔体操で噛む力と飲み込む力を維持
口腔体操は、口や舌、咽頭の筋肉を動かすことで、噛む力や飲み込む力を維持する効果があります。簡単に自宅でできる体操をいくつか紹介します。
① あいうべ体操
- 〇「あー」「いー」「うー」「べー」と大きく口を動かす
- 〇舌や口唇の筋肉を鍛え、唾液の分泌も促します
② 唾液腺マッサージ
- 〇頬の下や耳の下を軽く押してマッサージ
- 〇唾液の分泌を促進し、口腔内を潤す
③ 舌の運動
- 〇舌を前後・左右に動かす
- 〇飲み込みや発音の筋肉を強化
これらは1日数分でできる簡単な体操ですが、継続することで咀嚼力や嚥下機能の低下を防ぐ効果が期待できます。
誤嚥を防ぐための食事の工夫
誤嚥防止のためには、食材の調理方法や食べ方も重要です。
- ●柔らかく煮る・刻む：硬い食材は小さく切る、または柔らかく煮る
- ●とろみをつける：スープやソースにとろみをつけると飲み込みやすくなる
- ●一口量を少なめにする：噛む・飲み込む動作を確実に行える量に調整
- ●姿勢を正す：食事中は背筋を伸ばし、あごを少し引く
こうした工夫を取り入れることで、安心して秋の味覚を楽しむことができます。
西宮北口駅前歯科 ママとこどものはいしゃさんの高齢者歯科
西宮北口駅前歯科 ママとこどものはいしゃさん では、高齢者向けの口腔ケアにも力を入れています。
- ●口腔内チェック：むし歯や歯周病の予防だけでなく、義歯や噛み合わせの確認も行います
- ●嚥下機能の評価：誤嚥のリスクがある方には、嚥下訓練や口腔体操の指導も実施
- ●訪問診療にも対応：通院が難しい方でも、安心して口腔ケアが受けられます
- ●家族と一緒に取り組めるケア：日々の食事や口腔体操を家族と協力して行えるサポート
敬老の日の時期にあわせて、親御さんや祖父母の口腔ケアを見直すことができます。
家族でできる口腔ケアの習慣
- 〇食事前の口腔体操を家族で一緒に行う
- 〇食後の歯磨きやうがいを習慣化
- 〇高齢者向けの柔らかく栄養バランスの取れた食事を工夫する
家族で協力することで、誤嚥予防だけでなく、食事の楽しみやコミュニケーションも増えます。
まとめ
秋は家族が集まり、旬の味覚や行事を楽しむ季節です。しかし、高齢者にとっては、口腔の健康状態が食事や生活の質に直結します。
- 〇口腔体操や嚥下訓練で噛む力と飲み込む力を維持
- 〇食材や食べ方の工夫で誤嚥リスクを低減
- 〇定期的な歯科検診でむし歯・歯周病・嚥下機能をチェック
西宮北口駅前歯科 ママとこどものはいしゃさん では、高齢者の口腔ケアや誤嚥予防に関するサポートも行っています。敬老の日をきっかけに、大切な家族の口腔ケアを見直し、美味しく安心して食事を楽しめる環境を整えましょう。
