歯ぐきにニキビのようなできものが…フィステルとは?

「歯ぐきに白いニキビのようなできものがある…」
「痛くないからそのまま様子を見ている」
「潰したら膿が出てきた…」
このような症状がある方は、**『フィステル(瘻孔:ろうこう)』**かもしれません。
フィステルは、歯ぐきにできる小さなできものですが、実は歯の根の先で感染が起こっているサインであることが多く、放置すると大切な歯を失ってしまう可能性もあります。フィステルは、歯の根の先にたまった膿が外へ排出されるための「出口」であり、原因そのものが治っているわけではありません。
今回は、フィステルの原因・症状・治療法・放置するリスクについて詳しくご紹介します。
フィステルとは?
フィステルとは、
歯ぐきにできる白色〜黄色のニキビのようなできもの
のことです。
正式には
- ・フィステル
- ・歯性瘻孔(しせいろうこう)
- ・サイナストラクト
などと呼ばれます。
多くの場合、
歯の根の先に溜まった膿が歯ぐきへ出口を作った状態
です。
つまり、
「膿があるからできる」
のであって、
できもの自体が病気ではありません。根本原因は歯の内部や根の先の感染です。
フィステルの特徴
次のような特徴があります。

✅ 白いできもの
✅ ニキビのようにぷくっと膨らむ
✅ 押すと膿が出ることがある
✅ 痛みがほとんどない
✅ 何度も同じ場所にできる
痛みが少ないため、
「治ったかな?」
と思ってしまう方が多いのですが、
実際には
膿が外へ逃げているだけ
なのです。
なぜ痛くないの?
「膿があるのに痛くないなんて不思議」
そう思われる方も多いでしょう。
これは、
膿がフィステルから排出されることで
内部の圧力が下がっているためです。
もし出口が塞がると、
膿が逃げられなくなり
急激な腫れや激痛が起こることがあります。
フィステルができる原因
①虫歯を放置した
もっとも多い原因です。
虫歯が神経まで進行すると、
神経が感染し、
細菌が歯の根まで広がります。
すると、
根の先に膿が溜まり、
フィステルができます。
②根管治療後の再感染
神経を取った歯でも、
細菌が再び入り込むことがあります。
原因として
- ・詰め物の隙間
- ・被せ物の劣化
- ・根管内への細菌侵入
などがあります。
一度治療した歯でも、
再発することは珍しくありません。
③歯が割れている(歯根破折)
神経を取った歯は
健康な歯よりも割れやすくなります。
割れ目から細菌が入り、
感染が起こることで
フィステルができます。
④歯周病
進行した歯周病でも
膿が溜まり、
歯ぐきにできものができることがあります。
歯周病由来の場合は、
歯ぐきの腫れや出血、歯の動揺を伴うことが多いです。
⑤歯をぶつけた
転倒やスポーツなどで歯に強い衝撃を受けると、
神経が死んでしまうことがあります。
数か月〜数年後に
フィステルとして現れるケースもあります。
フィステルができやすい歯
特に多いのは
- ・神経を取った歯
- ・大きな虫歯があった歯
- ・被せ物の歯
- ・外傷歴のある歯
です。
子どもにもできる?
もちろんあります。
特に乳歯では
虫歯が神経まで進むと、
フィステルができることがあります。
乳歯だからと放置すると、
その下で育つ永久歯に影響を与える可能性もあるため、早めの受診が大切です。
放置するとどうなる?
「痛くないから大丈夫」
これは非常に危険です。
感染が広がる
細菌は増え続けます。
膿も大きくなり、
骨が溶けていきます。
歯を失う可能性
感染が進行すると
歯を残せなくなり、
抜歯が必要になることがあります。
腫れや激痛
ある日突然、
顔まで腫れてしまうケースもあります。
治療が難しくなる
感染範囲が広がるほど、
治療期間も長くなります。
フィステルは潰してもいい?
答えは
絶対におすすめできません。
膿が出ても
原因は残っています。
無理に潰すと
細菌感染を広げたり、
症状を悪化させたりする可能性があります。
市販薬で治る?
残念ながら治りません。
塗り薬や口内炎の薬では
根の先の感染は改善できません。
抗菌薬だけでも根本治療にはならず、感染源への処置が必要です。
フィステルの検査
歯科医院では
次のような検査を行います。
〇レントゲン
根の先に膿があるか確認します。
〇CT撮影
骨の状態や感染範囲を立体的に確認します。
〇打診検査
歯を軽く叩いて反応を確認します。
〇歯髄検査
神経が生きているか調べます。
【 治療方法 】

◎根管治療
最も多い治療です。
感染した神経や細菌を除去し、
根の中をきれいに消毒します。
その後、
薬を詰めて密封します。
原因が取り除かれると、フィステルは自然に消えていくことが多いです。
◎再根管治療
以前治療した歯であれば、
古い薬を取り除き、
もう一度根管治療を行います。
◎外科的歯内療法
通常の根管治療では改善しない場合、
歯ぐきを開いて
根の先を直接治療することがあります。
◎抜歯
歯が大きく割れている場合など、
保存が難しいケースでは
抜歯が必要になることもあります。
治療後はすぐ治る?
フィステル自体は
比較的早く小さくなることがあります。
しかし、
骨が完全に治るには
数か月かかることもあります。
定期的なレントゲン検査で経過を確認することが重要です。
予防するには?
フィステルを予防するためには、
原因となる虫歯や歯周病を防ぐことが大切です。
ポイントは
- ・毎日の正しい歯磨き
- ・フロス・歯間ブラシの使用
- ・定期検診
- ・虫歯を放置しない
- ・治療途中で通院をやめない
神経の治療を途中で中断すると、再感染のリスクが高まります。
このような症状があれば早めに受診しましょう
✔ 歯ぐきに白いできものがある
✔ 何度も同じ場所にできる
✔ 押すと膿が出る
✔ 神経を取った歯の近くにできている
✔ 腫れたり治ったりを繰り返す
✔ 噛むと違和感がある
西宮北口駅前歯科ママと子どものはいしゃさんへご相談ください
フィステルは「痛みがないから様子を見る」という方が少なくありません。
しかし、痛みが少ないからといって安心できるものではなく、歯の根の先で感染が続いている重要なサインです。
西宮北口駅前歯科ママと子どものはいしゃさんでは、
- ・精密なレントゲン・CT検査
- ・根管治療
- ・再根管治療
- ・お子さまから大人まで幅広い診療
- ・定期的なメンテナンスによる再発予防
まで、一人ひとりのお口の状態に合わせた治療をご提案しています。
「歯ぐきにニキビのようなできものがある」「何度も同じ場所が腫れる」といった症状がある方は、
放置せずお気軽にご相談ください。
早期発見・早期治療が、大切な歯を長く守る第一歩です。
