ご飯を食べる時に舌が出ちゃう…3〜6歳から気をつけたい、子どもの「出っ歯・受け口」を防ぐ舌の癖の直し方

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「ご飯を食べている時、舌が前に出ている気がする…」

「飲み込む時に、舌が歯の間から見えている」

「最近、前歯が少し出てきたような気がする…」

3〜6歳くらいのお子さんを見ていて、このようなことが気になったことはありませんか?

実は、食べたり飲み込んだりする時の**「舌の位置」や「舌の使い方」**は、これからの歯並びや顎の成長と深く関係しています。

舌で前歯を押す癖が長く続くと、前歯が前方へ傾いたり、上下の前歯が噛み合いにくくなったりすることがあります。また、舌の位置やお口周りの筋肉のバランスは、出っ歯や受け口などの噛み合わせにも関係することがあります。

今回は、**3〜6歳のお子さんに気をつけてほしい「舌の癖」**について、西宮北口駅前歯科 ママとこどものはいしゃさんが分かりやすく解説します。


そもそも「正しい舌の位置」はどこ?

まず知っていただきたいのが、舌には「お休みする正しい位置」があるということです。

何も食べたり話したりしていない時、舌の先は上の前歯を押すのではなく、上の前歯の少し後ろ側の歯ぐき付近にあり、舌全体が上あごにやさしく触れている状態が理想的です。

そして唇は自然に閉じ、鼻で呼吸している状態が望ましいとされています。

ところが、

  • ・舌がいつも下に落ちている
  • ・舌が上下の前歯の間にある
  • ・飲み込むたびに舌で前歯を押している
  • ・食事中に舌が前へ出てくる

といった状態が続いている場合、舌の癖が歯並びや噛み合わせに影響している可能性があります。


ご飯を食べる時に舌が出るのはどうして?

小さなお子さんの場合、まだ食べ方や飲み込み方が十分に成熟しておらず、一時的に舌が前へ出ることがあります。

そのため、舌が出るからといって、すぐに「異常」「矯正が必要」というわけではありません。

ただし、3歳、4歳、5歳、6歳と成長しても、毎回のように飲み込む時に舌が前へ出る、前歯を舌で押しているという場合には注意して見てあげましょう。

原因としては、舌だけの問題ではなく、

「口呼吸」「お口ぽかん」「指しゃぶり」「やわらかいもの中心の食生活」「姿勢」「鼻づまり」「唇や舌の筋力・使い方」

など、複数の要因が関係していることがあります。

大切なのは、「舌を出さないで!」と注意するだけではなく、なぜ舌が前に出てしまうのかを確認することです。


舌の癖が「出っ歯」につながることも

歯は、舌・唇・頬などから受ける力のバランスの中に並んでいます。

例えば舌で上の前歯を前方へ押す動作が繰り返されていると、歯並びによっては前歯が前へ傾く原因の一つになることがあります。

特に、

  • ・お口がいつも開いている
  • ・上の前歯が目立ってきた
  • ・唇を閉じにくそう
  • ・飲み込む時に舌が前へ出る
  • ・指しゃぶりが長く続いている

といった特徴が重なっている場合には、一度お口全体の状態を確認しておくことをおすすめします。

「まだ乳歯だから大丈夫」と考えてしまいがちですが、乳歯の時期は永久歯が生えてくるための準備期間でもあります。

3〜6歳は、歯だけを見るのではなく、顎の成長や舌・唇の使い方を整えていく大切な時期なのです。


「受け口」と舌の位置にも関係がある?

受け口とは、噛んだ時に下の前歯が上の前歯より前に出ている状態です。

受け口には骨格や遺伝的な要素などさまざまな原因があるため、舌の癖だけが原因とは限りません。

しかし、舌がいつも低い位置にある「低位舌」や、唇・頬・舌などのお口周りの筋肉の使い方が、顎の成長や噛み合わせに影響する場合があります。

特に3〜6歳頃は顎や顔が成長している途中です。

すでに前歯が反対に噛んでいる場合や、一部だけでも上下の前歯が反対になっている場合は、「永久歯になったら自然に治るかな」と長期間様子を見るのではなく、一度早めに歯科医院で確認してもらうことが大切です。

成長期だからこそ、早い段階でお口の状態を把握しておくことで、その後の成長を見ながら適切なタイミングで対応できる場合があります。


こんな舌の癖はありませんか?セルフチェック

お子さんの普段の様子をチェックしてみましょう。

ご飯を飲み込む時に舌が前へ出る

上下の前歯の間から舌が見えている場合は、舌を前へ押し出して飲み込んでいる可能性があります。

食べ物を口に入れるたびに舌が出てくる

食べ物を迎えにいくように舌が前へ出ている場合、食べ方の癖がついていることがあります。

何もしていない時も口が開いている

いわゆる「お口ぽかん」です。口呼吸や舌の位置と関係している場合があります。

舌が下の前歯の裏側にあることが多い

何もしていない時に舌が上あごではなく下側にある場合、低位舌の可能性があります。

飲み込む時に口の周りに力が入る

唇をギュッと閉じたり、あごに梅干しのようなシワができたりする場合、舌だけでなく唇や顎の筋肉を強く使って飲み込んでいる可能性があります。

発音が少し気になる

舌が前に出る癖があると、「サ行」「タ行」など一部の発音に影響する場合があります。

複数当てはまる場合は、一度歯科医院で舌の動きや噛み合わせを確認してもらうと安心です。


家庭でできる「舌の癖」の直し方

舌の癖を改善する時に、最も避けたいのが、

「舌を出したらダメ!」
「また出てるよ!」

と何度も叱ってしまうことです。

舌の動きは無意識に行っていることが多いため、本人も「出そう」と思って出しているわけではありません。

叱るのではなく、正しい使い方を少しずつ覚えていくことが大切です。

① 正しい舌の位置を教えてあげる

「舌を上に置いて」と言っても、小さなお子さんには分かりにくいものです。

まずは鏡を見ながら、上の前歯の少し後ろ側の位置を確認してみましょう。

「ベロさんのおうちはここだよ」

など、ゲーム感覚で教えてあげるのがおすすめです。

② 唇を自然に閉じる練習

テレビやタブレットを見ている時に、ずっと口が開いていないでしょうか?

普段から鼻で呼吸し、唇が自然に閉じている状態を意識してみましょう。

ただし、鼻づまりやアレルギーなどで鼻呼吸が難しい場合は、無理に口を閉じさせるのではなく、耳鼻咽喉科などへの相談が必要なこともあります。

③ 食事中の姿勢を確認する

意外と見落とされやすいのが「姿勢」です。

足がブラブラした状態で食事をしていたり、背中が丸まっていたりすると、噛む・飲み込むといった動作が安定しにくくなる場合があります。

椅子の高さを調整して、足の裏が床や足台につく状態を作ってあげましょう。

背筋を無理にピンと伸ばす必要はありません。

安定した姿勢で食べられる環境を整えることがポイントです。

④ 前歯だけでなく奥歯でもしっかり噛む

年齢や発達に合わせて、ある程度噛む必要のある食材を取り入れることも大切です。

ただし、「硬いものを食べれば歯並びが良くなる」という単純な話ではありません。

お子さんの発達段階に合った食材を、左右の奥歯も使いながらよく噛んで食べる習慣をつけていきましょう。


歯科医院で行う「MFT」とは?

舌の癖やお口ぽかんなどに対して、歯科医院では**MFT(口腔筋機能療法)**を行うことがあります。

MFTとは、舌・唇・頬など、お口周りの筋肉を正しく使えるようにするトレーニングです。

単に「舌を鍛える」のではなく、

  • ・舌の正しい位置
  • ・正しい飲み込み方
  • ・唇の閉じ方
  • ・お口周りの筋肉のバランス
  • ・鼻呼吸
  • ・食べ方や噛み方

などを確認しながら、その子に必要な練習を行います。

歯並びを整える矯正治療を行っても、舌で前歯を押す癖などが残っていると、治療後の歯並びに影響することがあります。

そのため、「歯だけを動かす」のではなく、「歯並びを悪くする可能性のある習慣にも目を向ける」ことが大切です。


3〜6歳は「歯並びが悪くなってから」ではなく「成長を見る」時期

小児矯正について、

「永久歯が全部生えてから考えればいい」

と思われている保護者の方もいらっしゃいます。

もちろん、すべてのお子さんが3〜6歳から矯正治療を始める必要があるわけではありません。

一方で、

受け口、強い出っ歯、噛み合わせのズレ、お口ぽかん、口呼吸、舌を前に出す癖、指しゃぶり

などが見られる場合には、永久歯が揃うまで待つのではなく、早めに一度確認しておくメリットがあります。

3〜6歳は顎や顔が大きく成長していく時期です。

この時期に「今すぐ矯正する必要があるのか」「まずは舌やお口の使い方を改善するのか」「しばらく成長を観察するのか」を判断しておくことが重要です。


「様子を見ましょう」だけで終わらせないことが大切

お子さんの歯並びについて相談した際、

「まだ小さいので様子を見ましょう」

と言われた経験がある方もいらっしゃるかもしれません。

もちろん、本当に経過観察で問題ないケースもたくさんあります。

ただ、**「何歳まで」「何を見ながら」「どのような変化があれば治療を検討するのか」**を確認しておくことが大切です。

特に受け口や一部の反対咬合、舌の癖、口呼吸などは、成長とともに状態が変化していきます。

「まだ乳歯だから」と放置するのではなく、お子さんの成長を定期的に確認していきましょう。


西宮北口駅前歯科 ママとこどものはいしゃさんでは「歯並び+お口の使い方」を確認します

子どもの歯並びは、歯だけを見ればよいわけではありません。

舌の位置、唇の使い方、呼吸、飲み込み方、噛み方、姿勢、顎の成長など、さまざまな要素が関係しています。

西宮北口駅前歯科 ママとこどものはいしゃさんでは、お子さん一人ひとりの成長段階に合わせて、お口の状態や歯並びを確認しています。

「ご飯を食べる時に舌が出る」

「いつもお口がぽかんと開いている」

「前歯が出てきた気がする」

「受け口になっている」

「永久歯がきれいに並ぶか心配」

このような小さな疑問でも構いません。


まとめ|舌の癖は「叱る」のではなく、原因を見つけて正しい使い方へ

食事中や飲み込む時に舌が前へ出る癖は、成長の途中で見られることもあります。

しかし、その癖が長く続いている場合には、歯並びや噛み合わせとの関係を確認しておくことが大切です。

特に3〜6歳は、乳歯から永久歯へ向かう準備をしながら、顎や顔が成長していく大切な時期です。

舌を前へ出す癖だけを見るのではなく、

「なぜ舌が出ているのか?」
「普段の舌の位置はどうか?」
「鼻呼吸ができているか?」
「正しく噛んで飲み込めているか?」
「現在の噛み合わせはどうなっているか?」

まで確認することが重要です。

そして、舌の癖が気になっても、お子さんを叱る必要はありません。

正しい舌の位置や飲み込み方を少しずつ覚えながら、お口の成長をサポートしてあげましょう。

「まだ3歳だから早いかな?」
「これくらいで歯医者に相談してもいいのかな?」

という段階でも大丈夫です。

気になるサインがあれば、永久歯が生え揃うまで待たず、まずは一度ご相談ください。

お子さんの今のお口の状態を知ることが、将来のきれいな歯並びと健やかな成長を守る第一歩です。